※噛みつき衝動(赤井視点) ページ41
※R15指定あり、噛み癖のある彼氏。苦手な方は飛ばしてください。
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手合わせだと分かっているのに、久しぶりに本気を出しかけた。本当に俺の女は大した奴だと思う。俺の特徴や癖を的確に把握し、多方面から攻める術を持っている。
「(俺は、自分に向けられるあの勝気な眼に興奮したのか…)」
真っ直ぐ向けられる視線を逸らすことは到底無理で。だけど今は、少しでも目を合わせたら未だ収まらない理性がどうにかなりそうで。
「(柄じゃないが、お前の前ではどうもこの感情の抑えが効かない)」
案の定、家に着くなり寝室にもつれ込んでどうにかこの熱を冷まさなければと必死だ。
『手当て、するって言った』
「…後でいい」
『シャワー浴びたい』
「行かせない」
『汗、かいてるから』
「俺はむしろ興奮する…どうせ、またかくだろ」
何を言ってもベッドから動こうとしない俺に諦めたのか、彼女は長いため息をつく。無理矢理押し潰した状態のため、若干居心地が悪そうに身じろぎされる。
「(触れたい…)」
ただそれだけが漠然と頭にあって、無意識に手があちこちに動く。柔らかな肌…細い腰、首、頰…触れる度に愛おしさが増す。恥ずかしそうに声を抑えているが、それもあまり意味がないと本人は分かっていないだろう。
「声は抑えるな…ちゃんと聞かせろ」
『っひい!?耳…耳は、やあっ…』
唇を寄せて、耳たぶを甘噛み。気を良くした俺は続けて他の部位にも軽く歯を立てる。そこで漸く気が付いた。噛み付くことでこの昂りが少しずつ収まっていくことを。
『しゅ、しゅういち…?』
普段しない行動に少し困惑した表情。少しだけ余裕の出てきた俺は、頰を軽く撫でてキスをした。
「悪い…落ち着くまで、少しこのまま許してくれ。疼いて仕方ない」
『…ん』
彼女は否定もせずに受け入れてくれた。恐る恐る伸ばされた手が髪を撫でる感触が心地良い。拒否されなかったことに心底安堵したし、それで心なしか理性が戻るのが不思議で。
「本当にお前は…俺を振り回す天才だな、お姫様?」
俺がこうも容易く理性を飛ばすのも、それを引き戻すのもきっとお前だけだ。
『その言葉…そっくり返すよ王子様』
もう少しだけ、このままこの行為を続けるのを許してほしい。落ち着いたら、優しくするから。そう自分に言い聞かせて、俺はまた彼女の柔肌に歯を立てる。
もう苦しさは感じない。終わったら彼女のおねだりを聞いてやらないと。でも、今はもう少しだけ甘えさせてほしい
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アハッ!(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています!(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ!(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも??で読んでます。英語、楽しいですか?ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウヤ | 作成日時:2018年4月26日 11時