これが生涯の友との出会いだとは ページ5
見た目からの外国人勘違いパターン、もう慣れたわ。多分これ一生付き合わないといけないやつかな。
『ごめんなさい、通じてないと思ってつい失礼なこと言っちゃって。ちなみにハーフなの』
「いや…まあ確かに、お前からしたら体格の差があるからな…言い得て妙だとは思う。そうか、俺もだ」
『あっはは、フォローありがと。やったー、日本人の仲間嬉しー』
さっきのゴリラ発言には微妙な反応されたけど、仲間だと言って笑う姿はなかなかに良い男だと思います。
「さて、改めて自己紹介しようか。俺は赤井秀一、日本とイギリスのクオーターだ。23になる」
『藍川新菜、同い年!自分の父親の国籍はこれから探す予定。よろしく』
と、お互いに握手するが早いか…早速拳が飛んできました。まじかよ。
『…っ!(やばい、こいつ結構な手練れだ)』
咄嗟に上体を捻って避けたけど、次々と手足から強烈な技が繰り出されてくる。それに規則性は…ないとみた。
「ホー、俺の見立ては間違いなかった…か!」
避けつつも私が軽く反撃の機会を作っては拳を返しているからか、奴もどこか楽しそうに舌舐めずりを…なんかのスイッチ入れちゃった感じですね。
『(ううん…リーチが圧倒的に足りない…体格差がちょっと厳しい…けど、逆を突けば勝機もあるか?)』
何だかんだ、私も少し燃えてきた所で。互いに探り探りで手の内を読み合う時間が続き…。隙をついて足払いをかけ、態勢を崩した所で投げ飛ばすーはずだったのだが。相手は更に上手だったらしく。
「惜しい…もう少し俺が踏み込んでいたら、危うかった」
いつのまにか目の前に綺麗に揃えられた指が。こいつ女相手にも容赦なく目潰ししようとしてた!
『あ"ーーーっ!あと少しだったのにぃ…』
「発想は悪くなかったと思うぞ」
悔しさに地団駄を踏む私に、余裕の笑みで頭をぽんぽんと撫でてくる彼。くっそ、何だそれ腹立つ。
と、途端に周りがワッと沸き立った。不意を突かれて思わず体が大きく跳ねる。
『え、何!?』
「お前、気付いてなかったのか?俺たちの勝負、みんな見てたぞ」
すみません、目の前しか見えてませんでした。今更恥ずかしい…初っ端からやらかしすぎじゃないですか、私。
『こんな目立つ予定じゃなかったのに…』
「それは最初の時点で無理だったろうな」
『うん、私もそう思う…』
こうしてFBIに来て初の友達をゲットしたのだが、これがまさか今後長い付き合いになるとは、今の私には知り得ないことだった。
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アハッ!(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています!(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ!(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも??で読んでます。英語、楽しいですか?ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウヤ | 作成日時:2018年4月26日 11時