検索窓
今日:21 hit、昨日:6 hit、合計:402,866 hit

全てをかけて守りたい人(赤井視点) ページ34

『喜んで、その愛を受けます。…だからよろしく、私の彼氏様?』

そう言って微笑む、心から愛しい人。ああ、夢じゃなかった。部屋に二人きりの状況でついに我慢の限界が切れた理性に任せ、俺はついに彼女に手を出した。反省はしたが、結果的に望み通りになったので後悔はしていない。

"しあわせ、だなあ"

微睡みの中微かに聞こえたその声に、偽りはなかったから。

「ああ、俺を選んだことを後悔はさせないさ…俺の彼女さん?」

何より、俺をちゃんと受け入れてくれて…今まで通りの笑顔を向けてくれる。俺と比べて小さなその身体で、何もかも包み込んでくれる彼女の人柄に変わらず触れられることが幸せだ。

『…で、私ここから動きたいんだけど立てないのよdarling』

ん!とソファにへたり込んだままの彼女が両手を伸ばしてきた。ぶかぶかの袖(昨日俺のシャツを着せたからな)が目の前で揺れる光景に何かを刺激されつつも、察した俺は彼女を抱き上げる。

「ん"ん"…っ。honeyの仰せのままに」

吹っ切れたのか、新菜は俺に甘えることに躊躇がなくなった気がする。嬉しい、嬉しいがあまり俺を喜ばせすぎないでほしいと思うのはわがままだろうか。

『そういや、今日仕事じゃなかった?時間…』

「心配しなくても、ちゃんと根回ししてある。お前が体調が悪そうだから休ませてほしい…って連絡した」

『秀一は?』

「ん?」

じっとこちらを見つめる目に向き合う。これはもしかしなくても…俺と離れるのを寂しがってくれているのだろうか?だとしたら、これ程嬉しいことはない。

『仕事…行っちゃうの?』

「行かないよ、俺も一緒に休みだ」

やった!と嬉しそうに抱きついてくる彼女。急にデレが増えすぎだと思うんだが、お前は一体俺をどうする気なんだ。もう一回押し倒してやろうか。

『じゃあ、とりあえずお風呂まで連れてって。あ、中まで入ってこないように』

「…ダメか?」

『そんな顔してもダメでーす』

残念、今回は言い負かせそうにない。俺はお姫様の言う通りに大人しく従うのだった。

交代でシャワーを浴びて、遅めの朝食を摂って…それからは何も考えずにゴロゴロ。彼女はまだ動けないため…彼女の定位置はすぐ抱き上げることの出来る、俺の膝の上か足の間。

『むー、明日なんて説明しよう…』

彼女は割と本気で悩んでいるらしい。俺は隠すつもりもないし、はっきり言ってしまえばいいと思うのだが。

「難しく考える必要はないさ」

これから時間はまだいくらでもあるから

阿吽の呼吸→←精一杯の愛を君に



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (175 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
450人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン , 赤井秀一   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アハッ!(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています!(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ!(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも??で読んでます。英語、楽しいですか?ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リュウヤ | 作成日時:2018年4月26日 11時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。