※荒ぶる獣 ページ31
※少しR15指定入ります。苦手な方は飛ばしてください。
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一瞬、何が起こったのか理解が追いつかなかった。私を包み込む体温と、唇に触れる温もり…キスされた、とわかるまで私は全く動けなかった。
『ん、んんー！』
離れたくても、体格が違いすぎる彼にがっちり抱え込まれては勝てる訳がない。押してもビクともしないどころか、更に強く抱きしめてくる。
「…っは、新菜…っ」
『や…』
これは、キスなんて可愛いもんじゃない。最初こそ軽く触れるだけだったのが、ねっとり絡みつくようなものに変わった。
『(苦しい…息継ぎの余裕を与えてくれない…)』
追い討ちをかけるように舌が口内で暴れ回り、次第に思考が困難になる。最早身体に力がうまく入らない。ぼんやりと潤む視界を享受していると、ようやく解放されて思わず咳き込んだ。
「はぁ…っ、お前が…煽ったのが悪いんだぞ」
『けほっ…なに、言って…ひあっ！？』
そのまま力の抜けた身体を押され、視界いっぱいに広がるのは天井と目をギラつかせた相棒。こんな顔、私は知らない。見たことない…！
「こんな時間に男を部屋に入れて、二人で酒を飲む…期待しない訳、ないだろう」
掠れた声で耳元で囁かれ、思わず身体が跳ねる。おかしいな、彼はこんなに色っぽかったんだっけ？こんなに、大きな手をしていたんだっけ？なんで、なんで彼もこんなに真っ赤な顔をしてこっちを見る？
『しゅ…いち』
「俺だって結構我慢したさ。でも今は
普段あまり語らない彼の口が、今日はやけに回る。こんな言葉を簡単に言う様な人じゃないと勝手に思っていたけど、それは私の思い違いだったらしい。
『気付かなくて…ごめんね』
子供みたいにぽろぽろ涙を流す彼を、腕を伸ばして精一杯抱きしめた。見ないフリをしていたんだ。先の見えない闇に挑むのに、こんな感情は邪魔だと思って。
「お前が俺を心底信頼してるのはわかっていたから…裏切るような真似はしたくなかったのに」
ああ私は、彼になんて残酷なことを強いていたのか。順序は全く違うが、これでは嫌でも意識してしまうではないか、この気持ちの名前を。
"私が秀一を嫌いになんてなるはずがない"
そう告げたら、心底安堵した顔をして。ああ、私その顔好きだなあ…なんて思っているうちに形成逆転されて。
「寝かせないから覚悟しろ」
私たちの夜はまだ明けない
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アハッ！(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています！(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ！(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも？？で読んでます。英語、楽しいですか？ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウヤ | 作成日時：2018年4月26日 11時
