関わらないという選択肢がない ページ3
『関わるなって言われると逆らいたくなるのって、仕方ないことだと思うんだよね…』
母が亡くなってしばらく、私は子供ながらに今何が自分に必要なのかを一生懸命考えた。もしかしたら、あの女の人は私を何か危険なことから遠ざけたかったのかもしれないが…。残念、私はそれを知らずにのうのうと生きていくことが出来る性分ではなかったらしい、ざまあみろ。
そもそも自分の母親を殺した(かもしれない)人の言うことなんて、素直に聞いていられるか。
当時私は10歳、その年で1人で暮らしていくには色々厳しい世の中。そもそも私が元々母と暮らしていたのはアメリカであり、父親は不明。親族も知らない。
母は日本人だったが自分は…日本人には不釣り合いな、くすんだ金髪に水色の眼。そこからして、おそらく父親が外国人なのは間違いないはずだが…とにかく、そこで生きるのには自分の情報も後ろ盾も頼りなかったのだ。
それでも私はまあ頑張った…幸い言葉は幼い頃から聞き慣れていたから苦労しなかったけれど。食べるために日々稼ぎ、人脈を広げて…ようやく、後見人なる人を得た。そして、この人との出会いが私の転機となる。
「ようこそ、ニーナ。FBIへ」
藍川新菜、23歳。今日からFBIに入ります。
『ありがとうございます、ジェイムズさんのおかげでなんとかここまで来れました…本当に感謝しています』
「いや何、私はただ助言と援助をしただけで…ここまで頑張ってきたのは君の功績だよ。」
そう、私の後見人を申し出てくれたのはなんと…アメリカの誇るFBIの捜査官ジェイムズ・ブラックさんという…私が正に必要としていた人だったのである。
話すととんでもなく長くなるから割愛するが、偶然とはいえ私はラッキーな出会いをしたわけだ。神様ありがとう。
『それでも、あなたが後見人になってくれなかったら…そもそも出会っていなければ、私はここにはいなかったでしょう。実際、必要な経歴も資格も多かったもの…』
思い出すだけでゾッとする。グリーンカードに運転免許、他分野の専門知識etc…。何も知らない子供には到底手に負えないものばかり。それを私が少しずつ習得出来るように手助けしてくれたジェイムズさんにはどれだけ感謝しても足りないと思う。
「飲み込みの早い君ならきっと大丈夫さ。でも、何かあったら遠慮なく言いなさい」
かくして、私のFBI生活が幕を開けた。
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原作同様、演出上必要な所以外、英語表記は使いません。完全なる英語ではありません
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アハッ!(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています!(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ!(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも??で読んでます。英語、楽しいですか?ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウヤ | 作成日時:2018年4月26日 11時