珍しいこともあるものだ ページ18
前回までのあらすじ。
『って…探すとなると見つからないのは何故なのか…』
当たり前のことだが、相棒とはいつも一緒にいる訳ではない。実力が近いため、実技で一緒になることは多くても…あくまで他人なのだ。
『…いや、待てよ。忘れてたけど、連絡取ればいいだけの話じゃん?』
何故思いつかなかった、私。メールしてみよ…と携帯を出した所で、偶然にも教官から声がかかった。
「藍川、申し訳ないんだが…赤井が体調不良で倒れたらしくてな?お前仲良いだろう、様子を見てきてもらえないか」
『…はい?』
ーーーー
救護室にいるとの情報を得て、訓練を今日一日休んでいいとの許可を受けたので…とりあえず向かうことにした。
『(あいつも体調崩すんだなあ…意外)失礼しまーす』
声を潜めて扉を開けると、担当医の先生がこっちこっち、と手招きしている。
「すまないね、わざわざ。顔色が悪いのに実技に出るってきかないもんだから、とりあえずここで寝かせてたんだ」
『いえ、むしろありがとうございます…こいつ頑固なんで助かりました』
多分、少しくらい無理すれば何とかできるって思ったんだろう。確かに彼のスペックなら可能かもしれないが、頼むからそういう時くらい休んでほしい。
「私はこれから実習に医療スタッフとして付いていかないといけなくてね…。その間だけでいいから、彼をお願いできるかい?軽い風邪みたいだし、安静にしていれば大丈夫だと思うから」
『いいですよ、器具とか適当に借りますね』
薬や飲み物の指示をもらった後担当医を送り出し、現在手持ち無沙汰な私はとりあえず相棒の寝顔を観察することに。
『(綺麗な顔…むかつくくらい。ぐっすり寝ちゃって)』
寝顔は普段より少し幼い。このところ気が張っていたのかな…隈が少し増えたように見える。候補生の卒業も近付いている今、彼もまた思う所があるんだろう。
『無茶しすぎないで、たまにはこっちを頼りなさいよ。早く元気になって遊んでよね…お目目の綺麗なお兄ちゃん』
ベッドの隅に腰掛け、あの時してくれたようにゆっくりと頭を撫でてやる。心なしか和らいだ表情に、こちらも口元が緩んだ時…薄っすら彼の目が開いた。
「……にい、な?」
『起きた?びっくりしたのよ、体調不良で倒れたって聞いて。具合はどう?』
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アハッ!(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています!(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ!(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも??で読んでます。英語、楽しいですか?ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リュウヤ | 作成日時:2018年4月26日 11時