親友および悪友の考察(赤井視点) ページ14
互いに抱える物を打ち明け、共通点が増えた俺たちは、前よりもどこか晴れた気持ちを胸に抱いて日々を過ごしている。
ーそれはそれとして。藍川新菜という女は、周りとの線引きが非常に巧い。
「ニーナ、この間の話だけど〜」
『ごめん、私今余裕ないから他当たってくれるー？他なら埋め合わせするから。キャロルのお願いだもの、聞きたいけど…許して？』
「ニーナ！今度俺たちとも飲まないか」
『ごめん、私そんなにお酒飲むの好きじゃないから…
そして、慣れたからなのか…素が割と毒舌なことが判明した。ただし、同性にはそこそこ甘い。女友達との友好関係は良好のようで、そこは安心している。
対して、自分に明らかに下心を持って近付いてきた相手には手厳しい。俺を引き合いに出すことで、大体の奴らが身を引くことも理解した上で…大変巧く自分のテリトリーを保っているようだ。
「今日も相変わらずモテるな、新菜」
『あんたに言われたくないー、ここに来るまでに何人落としてきたの？』
こんな冗談を交わすのにも、もう慣れた。驚かれることが多いのだが、俺たちは別に付き合っている訳ではない。俺たちの関係はあくまで、親友もしくは悪友という言葉が1番しっくりくる。
「ただ見た目だけで寄ってくる女に興味はないさ…俺にだって選ぶ権利はある」
『勿体無いけど正論。秀一にはそこらの女じゃ釣り合わないと思う。見つかるといいねー』
それが自分という発想はないのだろうか…いや、こいつにその考えはおそらく浮かぶまい。俺たちは男女の枠に囚われない関係だからこそ、ここまで信頼関係を維持できている。
「(しかも、それが存外心地良いんだから困ったものだな…)」
気付くと俺の髪を好き勝手弄っている彼女(猫かお前は)を、横目で眺める。日本人らしからぬアッシュブロンド、透き通った水色の瞳…。見た目だけならこの上なく上玉の外国人なのだが、そう言うと本人は嫌がるのを知っているのでやめておく。
『しかし、だいぶ伸びたよね髪…どこまで伸ばす気？』
「特に決めてない…適当にやるさ」
付かず離れず冗談が言える距離。今は多分このままでいいのだろう。俺が彼女を作ったとして、おそらくこの関係が大きく変わることはない。それだけの確信はある。
『切る時は言って、似合うようにやったげるから』
「そうだな、その時は頼む」
それがそう遠くない日になることを、俺たちはまだ知らない
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アハッ！(^o^ゞ - わかりました。 これからも更新応援しています！(*^-^*) (2020年7月16日 21時) (
レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
リュウヤ(プロフ) - 何度か名前変換の件は来ていて申し訳ないのですが、最初に書いてある通り付ける予定はありません。理由も変わりませんし、過去作の無印から4まで何十何百箇所ある全て修正する事に割ける時間と余力も足りません。どうかご了承下さいませ。 (2020年7月11日 23時) (レス) id: 441313cccd (このIDを非表示/違反報告)
アハッ！(^o^ゞ - 私からもお願いします(^.^)(-.-)(__) (2020年7月10日 20時) (レス) id: 7b7bfd9a97 (このIDを非表示/違反報告)
舞(プロフ) - 自分の名前を設定できるようにしていただきたいです。 (2020年5月26日 18時) (レス) id: e826140184 (このIDを非表示/違反報告)
クーニャン(プロフ) - ニュアンスでこう言ってるかも？？で読んでます。英語、楽しいですか？ルビお願いします。 (2018年12月10日 22時) (レス) id: a023cd468e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウヤ | 作成日時：2018年4月26日 11時
