覚えてる？ ページ6
Aside
はぁ……
あ、どうも。
最初からため息ついてすいません。
今日は、
大嫌いなテストなんです……
だから、
仕方ないんですよ…
友「大丈夫？w顔死んでるw」
『だって、今日テストじゃん？いやだよ…』
友「まぁね？でもさ、早く帰れるじゃん？」
『んぅ…頑張るしかないのかぁ…』
？？「A…？」
誰か呼んだ？
クルッ
『！！』
なんで、？
『なんで……』
？？「ふふっ、俺のこと覚えてる？」
『え、瑞稀先輩、ですよね？』
瑞「そう、A……だよね？」
『はい…』
この人は、
井上瑞稀先輩。
小学校の時の先輩。
しかも、
３つ上だから、
同じ学校に通っても、
中学校からは、
完全に入れ違いになる。
私は、
この人に小学生ながら、
恋をしていた。
けど、
年の差もあり、
諦めていた。
恋したのは、
先輩が、6年生。
そして私が3年生のとき。
出会ったきっかけは、
友達が先輩の友達と仲が良かったこと。
"Aちゃん！先輩と遊びに行こ？"
『えぇ、やだよ？知らないもん』
"大丈夫だって！先輩と仲良いから、うちの友達連れて行くっていってる"
『なぁんでそんな勝手なこというかな…』
"ほら、いこ！"
『うわわ、引っ張らないでよ〜』
"あ、先輩〜！"
"あ、きたね！おーい！"
"……"
"先輩！この子が前にいってた、うちの友達！"
『Aです…よろしくお願いします』
"よろしく。おれ橋本涼！こっちが、瑞稀！"
"井上瑞稀よろしく"
『よろしくお願いします…』
"んじゃ、揃ったし、バレーしよ？"
『あの、私、木下にいますので…』
"え！？ちょ、一緒にやろ？"
"はしもっちゃん、おれも休んどくから"
"ちょ、瑞稀！？"
"いこ？"
『瑞稀先輩？なんで……』
"ん？1人は寂しいでしょ？一緒に話そう？"
『あ、ありがとうございます……////』
この時、
先輩の優しいところに、一目惚れした。
『先輩、なんで……』
瑞「よく俺のこと覚えてたね？」
『忘れるはずが、ないです。』
瑞「なんで？」
『それは……』
瑞「ね、ケータイ持ってる？」
『え、あ、はい』
瑞「貸して？」
『なんで、』
瑞「いいから、貸して？」
『あ、はい』
瑞「ん、オッケ、はい」
『？……これ！』
瑞「連絡ちょーだい？」
『はい、！』
瑞「ふふっ、またね」
こんな偶然、
本当にあるんだ……
また、会いたいな……
終わり
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作者名：雄稀 | 作成日時：2019年2月3日 15時
