32(過去の話) ページ32
なるべく1人でいるようにした。
自分がそばにいたら、
自分の大切に人や物がまた壊れてしまう……
そんな風に考えていた。
だからなのか、
みんなも近づいて来ようとはしなかった。
たった1人を除いては。
どんなに気を使われても、
どんなに優しくされても、
おばあちゃんがいないだけで、
心は満たされないままだった。
何をするにも"おばあちゃん"
みんなが気を使うところを涼だけは違った。
涼だけは、
他のやつと違うことを言ってきた。
他のやつは、
"残念だったね"
"大丈夫？"
とか言ってきた。
涼は、
"瑞稀！これ！これ見て！面白くない！？"
なんて、
突然漫画のワンシーンを言い出す。
あまりにも、
急で、しょうもないことをいうから、
おもわず笑った。
そしたら、
"やっと笑った！大丈夫？ヒョウジョウキン？死んでない？"
なんて、
バカなことを心配してきた。
それが、
その頃の涼なりの、
優しさだったんだと思う。
いや、
もしかしたら素だったのかもなw
生まれた時から一緒にいたから、
涼は、誰よりも感じていたんだろう。
涼自身も大好きだった人が居なくなって悲しい、
"けど自分より俺の方が悲しんでる。
だから、俺が、瑞稀のこと支えなきゃ！"
みたいなことを……
それに、
その時の俺には、
どんなに"優しい言葉"どんなに"気遣う言葉"を使われても、
うわべだけの言葉にしか聞こえなかった。
いや、そもそも聞いていなかったのかもしれない。
だから、
何気ない、
いつもとなんら変わらない言葉をかけるべきだとわかったんだろう。
いつも、
俺のそばにいた。
"あの日"の事に触れないで、
ずっと、支えてくれた。
それが当たり前……
涼以外は信じない。
友達も、親も。
なぜなら、
"瑞稀、もうおばあちゃんの事を忘れなさい"
"そんなにおばあちゃんの事好きだったの？"
なんていうから。
だから、
涼以外は、自分に害をもたらすものだと認識し、
必要ないと感じていた。
みんな、
みんな俺の敵だ。
信じては"ダメ"
信じたら、"また"傷つく……
また、
終わりに一歩近づくから……
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雄稀(プロフ) - あいずきさん» コメントありがとうございます！頑張ります！ (2019年4月4日 16時) (
レス) id: 859e2768b5 (このIDを非表示/違反報告)
あいずき - 初コメント失礼します!続き待ってます。頑張ってください!!応援してます(^^♪ (2019年4月4日 16時) (レス) id: 4ca41edc54 (このIDを非表示/違反報告)
雄稀(プロフ) - りおさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2018年10月27日 14時) (レス) id: 859e2768b5 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 続き待っています！ (2018年10月27日 13時) (レス) id: 65c270f629 (このIDを非表示/違反報告)
雄稀(プロフ) - すいません…外したはずなんですが……次からこんな事か無いように致します！ (2018年10月26日 21時) (レス) id: 859e2768b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雄稀 | 作成日時：2018年10月26日 21時
