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彼と付き合い始めたのは、それこそ彼が一年生の夏のことだった。
バレーサークルで夏恒例の合宿とBBQをした時がきっかけだったと思う
赤葦「Aさん?ここで何してるんですか?」
「あぁ、赤葦くん…」
関東の郊外
ロッジのテラスの少し端の方
少しさびれた椅子に座ると、ギシって音がした
赤葦「こんなところにいたら湯冷めしますよ」
「暑いからちょうどいいよ」
赤葦「そうですか」
火照った体を冷ますみたいに外に出た
理由は空が見たかったから
東京では絶対に見られないキラキラと光る星達に、なんだが宮城の星空が重なって見えた
「私さ、宮城に住んでたんだよね」
赤葦「宮城…ですか?」
「うん」
よくこんな星空の下を歩いてた
部活で遅くなる徹の隣で
お腹減ったねなんて言いながら…
「星空が似てるなって思って」
赤葦「空ですか。たしかに東京ではこんな綺麗な星空は見れないですもんね」
「宮城はね?私の大事な思い出が詰まってる場所なんだ…」
赤葦「思い出…」
「思い出以外にもね…ちょっとだけ後悔も置いてきちゃったから。たまに高校時代に戻りたいななんて思うんだよね」
私は何を言ってるんだろう
出会ったばかりの後輩に
なんだか情けない
それに懐かしい
自分で離れておいてこんなの身勝手すぎるけど
気付いた時には泣いていた
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ゆう(プロフ) - 夕霧さん» ありがとうございます!初コメ嬉しいです!まだまだ色々絡み合ってるのでなんとも言えませんがみんながいい方向に進むといいですよね!(他人事か!) (2019年6月28日 0時) (レス) id: dc3752dd12 (このIDを非表示/違反報告)
夕霧(プロフ) - とても面白い作品で、続きが気になりました。自分のペースでいいので更新頑張って下さい! (2019年6月27日 21時) (レス) id: 9f15091c54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆう | 作成日時:2019年6月9日 21時