日常、珍客到来だそうだ。 ページ4
メイドさんたちがざわざわしてるのを横目で眺めつつ料理を頬張ってると、なんかちょっと偉い人っぽい、いかにも古株的なご老人が来て、
「お客様の前でなにを狼狽えているんですか、無礼ですよ」
と小声で叱りつけると、メイドさんたちすっかり落ち着きを取り戻す。鶴の一声とはまさにこのことだ。
…にしても何事なのかね？
……おや、
貴「一番乗りは氷帝だったか」
とはいえ眠そうだ。みんな、なんだか動きがのろい。…なんか可愛いなおい。
侑「…早いんやなあA、立海はまだみたいやけど」
貴「なに言ってんだ、もう1時過ぎよ」
これで早いってあんた。
……ん？
貴「跡部は？」
鳳「跡部さんなら…」
日「予期せぬお客が来たとか言って…」
宍「樺地連れてどっか行ったぜ？」
見事な連携プレーをありがと息ピッタリだな。
つか、料理を取りながら。相変わらず、動作は眠そうなのに取る量は半端じゃないのね。
貴「忍足侑士、そのままじゃタンパク質足りないよ」
侑「なんでフルネームやねん」
貴「理由は特にない！」
？？「いっそ清々しいね…」
貴「だろ…って、萩！」
突然響いた声にびっくり、振り向いてさらにびっくり！
あ、あの人、滝萩之介、通称萩。氷帝の数少ない常識人！
肝試しの前に、なんかの用事で一旦帰ってたのさ。
貴「お帰りお帰り！ いつ帰ってたの！？」
この人がいたらマネージャーは私1人だけじゃないっていうのもあるが、私は単純にこの人好きだ。なんかこう、一緒にいて落ち着く。
なんか、精市とか不二さんのあのふんわり優しい感じとも、真田副部長とか手塚部長のどっしりした安心感とも、リョーマや光のグダってるけど楽しい時間ともまた違うっていうか。
ま、1番は立海だけど！ …私って結構、立海バカなのかなあ。
滝「おーいAちゃん？ どうしたの黙り込んで？」
おっといけねえ。
貴「なんでもないよ。…あれ、じゃあ、予期せぬお客って萩のこと？ ……んなわけないか」
滝「うん、流石にね。俺が来るより前から、結構慌ただしかったみたいだし」
ふうん…。
侑「この天下の跡部家の使用人が慌てるくらいのお客って…誰なんやろなあ」
貴「王族クラスじゃね？」
知らんけど。
……お、続々と他校も集まり始めましたわよ。
客？ もう私興味ないもん。
鳳「クールなんですね、A先輩」
だろう？ …なんて。
…あれ、私、今、口に…？
という質問は、長太郎の笑顔を見ると立ち消えましたとさ。
…こいつも地味に魔王属性？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 352人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「テニスの王子様」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿(プロフ) - NANOMANOさん» ありがとうございます！！！ 私も、ツンデレコンビのデレは大好きです。財前君もっとデレろ…！ (2014年11月6日 21時) (
レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
NANOMANO(プロフ) - 財前が可愛いです。ものっそい可愛いです。デレをありがとうございます。いつでも応援します！ファイト！ (2014年11月6日 3時) (レス) id: f5d752c2cb (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - キー子さん» ありがとうございました！！ 続きは…うん、これ以上のカメですが、お付き合い頂ければ幸いです。 (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 七夕♪さん» 光栄です！ こんなカメ足にお付き合い頂き、ありがとうございました！ (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
キー子(プロフ) - お疲れ様です！日常にスポットを当てていて親近感がわくお話でした（＾ν＾）続編があるのならば是非また応援します！絶対！！ (2014年11月1日 22時) (レス) id: 9a1f8b418f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：椿 | 作成日時：2014年6月8日 19時
