日常、寝坊と思いきや。 ページ1
…はい…3日目の朝です……というか昼です…。
結局あの後バスで跡部邸に帰り着いたのは朝の四時半で…朝焼け拝んだから朝焼け……。
つまり何が言いたいかと言えば…
貴「眠い」
大あくびを繰り出して、ぐんっと伸びをして、カーテンをシャッと開いて、
貴「眩しっ!」
閉める。これ4、5回くらい繰り返してます。だって眩しいんだもの。
我ながらアホだと寝ぼけた頭で理解したので、カーテン開けるのは諦めて、薄暗いルームランプだけで着替え。顔洗おう。
貴「よし目ぇ覚め……ふわぁ」
てません。あくびが。やっぱり眠い。
寝ぼけ眼をこすりつつ、カーテンを開けて、直射日光を直視しないようすぐに窓に背を向ける。
今日何度目かの大あくびをしながらドアを開けて、
貴「…ありゃ珍し、出待ちなし?」
部屋の前には誰もいない。
この櫻木A、3日目にして初の寝坊だ。
……やっべ、魔王様のお怒りが目に見える。朝イチから死フラ建設かい。朝じゃないけど。
貴「急がねばヤバイ」
今の私、自分史上最速。浪速のスピードスターとも張り合えるんじゃね?
とか、やっぱりアホなこと考えつつコートに到着、
貴「さーせん寝坊しましたぁっ!!」
屋内コートの扉を開けると同時にそんな大声張り上げた。昨日のアレで喉が。
つか返事なし。総シカトかよ畜生。
貴「…ってあれ、誰もいない」
なにこれデジャヴ。
時刻は12時32分。細けえなおい。
外練か?
とか思ったけども、待てど暮らせど誰も来ない。ドリンク作り終わったんだが。
時刻は12時58分。やっぱ細けえなおい。
貴「…まさか」
いやしかし…。
浮かんだ可能性を、頭では即座に否定したけども…まさかねぇ。
だが気になる。というより、このまま誰も来ないと私、なにも出来ぬのだが。
その可能性を確かめるため、来た道を駆け戻る。ホイッスルが心地よいリズムで胸を叩く。
私の部屋…を通り過ぎて、その隣。
貴「失礼しまー…す」
申し訳程度にノックして、その部屋…立海連中の部屋にこそこそ侵入。
…そして私は苦笑いする。
貴「まぁ…しゃあないか」
何故か絨毯の上に大きめのマットレスだけ据え付けて、そこで折り重なるように眠ってる立海レギュラーの連中。仲良いなお前ら。
そしてその寝顔がなんともあどけないというか。
やっぱりこいつらも、私と同い年なんだなあ。
貴「…よし、寝顔もーらい。……も少し寝かせとくか」
写メの中ですやすやと眠り続ける奴ら。なんともほのぼのな朝の…いや、昼の出来事。
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椿(プロフ) - NANOMANOさん» ありがとうございます!!! 私も、ツンデレコンビのデレは大好きです。財前君もっとデレろ…! (2014年11月6日 21時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
NANOMANO(プロフ) - 財前が可愛いです。ものっそい可愛いです。デレをありがとうございます。いつでも応援します!ファイト! (2014年11月6日 3時) (レス) id: f5d752c2cb (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - キー子さん» ありがとうございました!! 続きは…うん、これ以上のカメですが、お付き合い頂ければ幸いです。 (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - 七夕♪さん» 光栄です! こんなカメ足にお付き合い頂き、ありがとうございました! (2014年11月1日 22時) (レス) id: f85a5f48fd (このIDを非表示/違反報告)
キー子(プロフ) - お疲れ様です!日常にスポットを当てていて親近感がわくお話でした(^ν^)続編があるのならば是非また応援します!絶対!! (2014年11月1日 22時) (レス) id: 9a1f8b418f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:椿 | 作成日時:2014年6月8日 19時