終わらない愛を君へ (ページ3)

今日:1 hit、昨日:147 hit、合計:452,371 hit

３” ページ3

｢おはようございま…あ！薫ちゃん！お久しぶりだ｣

薫｢Aちゃん！今回もご一緒出来るの嬉しすぎます〜｣

前回のドラマで共演した米沢薫ちゃん。

いつ見ても可愛いの、きっと人間の作りが初めから違うんだ、元が可愛い。

ナチュラルメイクでもじゅーぶん。

そして性格も良い。
裏表なくて、分け隔てなくみんなに接する。

｢ほんっとに薫ちゃん可愛いね。妹にしたい。うちに来ない？｣

薫｢ははっ、Aちゃんが言うとガチっぽくてやだ笑｣

｢ガチだもん。｣

薫｢怖い！早川くん聞きました！？もし私が行方不明になったらAちゃん家探してくださいね？｣

｢やめてよ人を犯罪者扱いして〜｣

早川｢まぁ〜、この前Aちゃんが演じてた徐々に狂っていく役、怖かったよなぁ｣

｢早川さんやめてくださいよ！あれは役！｣

早川拓海さん。今回の映画の相手役。

何回かご一緒してるから、ちょっぴり心が楽。

今回の映画は知ってる人が多くて良かった、
初めましての人はやっぱり、すごく気を遣う。

けどやっぱり、内容が内容なだけに
すっごく気持ちが重い。

私が演じる役は、薫ちゃん演じる新婚の女の子から、早川さん演じる旦那を奪う役。

結婚式で新郎と主人公が出会って、始まるラブストーリー。

台本貰った時、｢ラブストーリーって、はは！｣って笑ったら葛城さんに凄く心配された。

だって、キラキラしたような “ラブストーリー”って言葉は、ドロドロとした不倫に不釣り合いじゃん。

早川｢Aちゃんって、ザ悪役！って感じしないのに、そういう役多いよね｣

薫｢Aちゃん凄く良い人なのに、役のせいで悪く言ってる人見ると凄くムカつきます｣

はは、そうね？

自分の名が知られるきっかけとなる役のイメージって、簡単に崩れるわけじゃない。

寧ろ、監督やスタッフ、ストーリーに、そのイメージが磨かれていく。

｢演技上手いって言ってもらってるようなもんでしょ？良いじゃない、嬉しいよ。｣

薫｢辛くなったりしないですか？なんかあったら言ってくださいよ？｣

｢へへ、ありがとう。｣

薫ちゃんがいてくれればいいよ〜なんて抱きつくフリしたら、｢Aちゃん怖い！｣なぁんて逃げられた。

そんなの、嬉しくない。もう既に辛い。

役だって分かっていても、その役名が批判される度、心にヒビが入ってく音がする。