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☆プロローグ ページ2
あれは、あたしが小さいころだったかな。
お母さんとさくら中央シティのシーサイドモールに寄った帰り、だったと思う。
お母さんが海の向こうを見つめて、
『あら、蜃気楼がかかってる―不思議ね、真夏には出ない筈なのに』
こう言ったけど、小さいあたしには「蜃気楼」のことがまだわからなかったから、
「蜃気楼って、なに？」
…って、聞いたんだ。
そうしたら、お母さんは、
『…あれだよ、ちょっと近づいて見てごらん』
って、あたしをおぶって海岸まで歩いていって、「蜃気楼」っていうのを見せてくれた。
海岸の向こうの建物が浮かび上がって、ゆらゆらと揺らめいているその風景。
あたしは…
―綺麗だと、思った。
蜃気楼はまだよくわからなかったけど、それでも幻想的で、
―また見てみたいなって、思ったんだ―
�機ч腟は阿班垰弋弔併�計→←まえがき(19/9/22更新)
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作者名：朝霧色ネギ | 作成日時：2018年10月19日 21時
