【襲撃】�� ページ24
ダッ！
｢うわあっ！コイツどっから...うわぁぁぁっ！｣
ドンッ！！
路地から飛び出して、相手を“刺さないように気をつけて”脇腹の当たりを掠める。
このナイフには痺れ薬が塗ってあるから相手は暫く動けないはず。
この意味にロン毛さんが気がつけば一気にやりやすくなる。
｢お前か、ウチの預かる美術館荒らしたってのは。｣
『...だったらどうするの？』
できるだけ作り笑いを浮かべて、致命的でない程度にスキを作る。
切羽詰まった者がするように、取り繕った態度を見せる。
予想外に多い敵に焦っているようなそんな雰囲気作りも忘れない。
｢ただとっ捕まえて、サツに突き出すだけさ。｣
『へぇ、じゃあ捕まらないようにしないとね。』
そう言って走り出す。
でも全力は出さずに、相手が追いつけるか追いつけないかぐらいの距離、速度を保つ。
絶対に手に入らない獲物より、あと少しで手に入れられそうな獲物の方が人は熱くなる。
｢お前ら落ち着いて追え！目だけは離すなよ！｣
｢奴はそれほど強くはねえ、痺れ薬とかいう小細工使ってるぐらいだからなぁ！｣
｢ゆっくり追い詰めるんだ！俺は回り込む！｣
かかった。
うまく行き過ぎる作戦に思わず笑ってしまう。
やっぱりあのロン毛さんの中で毒や薬を使う相手は、肉体の弱いものと言うようなイメージがあるのだろう。
そういう肉体主義的な相手を手のひらで転がすのは実に楽しい！
それから数分。
路地や通りを不自然ではないぐらいにぐるぐると周り時間を稼ぐ。
体感にして約10分。
そろそろ次の段階だ。
ひらっと次の路地裏に入りざま後ろを見ると、後から追いかけてくるのが4人。
入った路地の先に4人、その路地唯一の横道にロン毛さんと他2人。
つまりT字の中央で囲まれた形になる。
最初に1人動けなくしたから、これで全員追いかけてきてることになる。
よし、美術館の中の安全は確保出来た。
追い詰めたぞ。と言わんばかりの余裕の笑みでゆっくりと近づいてくる面々。
｢なんだぁ、大した事ねぇなあコソ泥さんよぉ。もっと楽しませてくれよなぁ。｣
『うん、いいよ。もうちょっと遊んであげるよ！』
｢おいおい、この人数相手にやり合うってのか？｣
『違うよ？』
ワンピースのスカートをつまみ足を引いてお辞儀をする。
そのまま中から落とした小さな缶を踏みつけて、最大限の笑顔で第2ラウンドの開始を告げる。
『｢捕まえた｣って言うまでが鬼ごっこ、だよ？』
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†NANA†(プロフ) - ページ40で、「どうしてハンターに」が「どうしてもハンターに」になっています。 (2018年5月24日 17時) (
レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
†NANA†(プロフ) - ページ11で、「自然と」が「自然とと」になっています。 (2018年5月17日 15時) (レス) id: 288d462176 (このIDを非表示/違反報告)
ふぉれすと(プロフ) - うさ仔さん» ありがとうございます！訂正させて頂きました。見直しはしていたはずなのですが気がつかず...とても助かりました！今後ともぜひよろしくお願いします。 (2018年4月15日 9時) (レス) id: e89c085d20 (このIDを非表示/違反報告)
うさ仔(プロフ) - 冷酷��にて、マチのセリフであたし達以外のところが意外の漢字になってます。意味が違ってしまうので、、突然ですみません (2018年4月15日 0時) (レス) id: 8469c156cf (このIDを非表示/違反報告)
ひな - 新しいのキター！！ (2018年4月7日 23時) (レス) id: 9b6c9daa69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ふぉれすと | 作成日時：2018年3月30日 2時
