検索窓
今日:29 hit、昨日:10 hit、合計:45,254 hit

#3 ページ4

「え、あ、どうしたんですか?こんな時間に・・・」

近づいてくる土方さんに少し戸惑いながらも私はなんとか言葉を発した。

あまりにも強いあのセクシーな雰囲気は気を抜いたら飲み込まれてしまいそうだ。

土方「いい質問だ。今夜・・・」

彼はまたニヤリと笑うと、スッと前にひざまずき私の右手を取った。

土方「今夜、一緒にディナーでもどうだ?」

「えっ・・・」

あまりにも唐突な出来事に頭が回らず、思わず後ずさりをしようとするが
取られた右手がそれを許さない。

どうしたらよいのかわからず困惑していると、彼は立ち上がり
握っていた右手を引いて歩き出した。

「えっ!?ちょ、あの・・!」

土方「断られても連れて行くがな。車を用意させてある。」

引かれるがまま私はついていき、街中へとやってくると彼は高級外車の前で止まった。

土方「彼女は大切なお客様だ。くれぐれも失礼のないように。」

?「かしこまりました。どうぞ。」

車の前ではいつもカフェについてくるガタイのいいお兄さんではなく・・・

ほっそりとしてはいるが、切れ長の目に気品のある綺麗なお兄さんが
そう言ってドアを開けてくれた。

私はオロオロしながら、土方さんへと目線を向ける。

土方「乗れ。」

「で、でも・・私には場違いっていうか・・・」

土方「まぁそのカッコじゃドレスコードに引っかかるしな。
服は準備させてある。一旦家に寄るから着替えるといい。」

そう言う意味じゃないんだけど・・・・

私みたいな庶民には場違いっていうか格が違うっていうか・・・

なんて思いは土方さんには伝わらず。結局車に乗せられてしまった。

土方さんは私の隣に座り、先ほどドアを開けてくれた綺麗なお兄さんは運転席へと乗り込む。

一体、何がどうなっているんだ。

頭の中で必死にいろんなことを整理しようと試みるが、プチパニックを起こしている今の状態では
頭は正常に働かなかった。

土方「そんなに緊張しなくていい。俺と食事をするだけだ。」

「あの、でも・・私そのそういうお店とかよく知らないし・・・」

土方「・・・なら方式を変えよう。斎藤、雪村にディナー用の食事を作れと連絡しろ。
ドレスはそのまま着てもらう。」

私の主張に土方さんはすぐに何かを判断し、運転をしている斎藤さんにそう指示を出した。

斎藤さんはBluetoothで連絡を取りながら、ナビの指示する方向とは逆へと車を走らせ始めた。

#4→←#2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (29 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
56人がお気に入り
設定タグ:薄桜鬼 , 土方歳三 , 奈智   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

土方優菜 - 土方さんガチ勢なので、1人赤面しながら悶えてました。裏も拝見しましたが、最高でした。 (11月5日 11時) (レス) id: 0bd3d38196 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - もーさんさん» お読みいただきありがとうございます!わかりにくい表示で申し訳ありません。URLをお送りしますので、そちらからお願いします! (2019年7月16日 10時) (レス) id: 6159359968 (このIDを非表示/違反報告)
もーさん(プロフ) - 土方さんが推しなのですごく面白かったです!!裏を読みたいのですが表示されません、、汗 (2019年7月16日 4時) (レス) id: dc934c0dc5 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - 桃香さん» お読みいただきありがとうございます!わかりにくい表示で申し訳ありません。URLをお送りしますので、そちらからお願いします! (2018年10月31日 9時) (レス) id: 21d901375a (このIDを非表示/違反報告)
桃香(プロフ) - とても面白かったです!!!裏を読みたいのですが表示されてなくて、、 (2018年10月31日 7時) (レス) id: e7856f2162 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:奈智 | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/home  
作成日時:2015年11月24日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。