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私のキモチなんて今はどうでもいい。とにかく今は彼にちゃんと謝りたい。
けれどしつこく電話やメールを送りつけるもの迷惑だろう。
だからといって、家に押しかけるなんてストーカーのようになってしまう。
お酒を飲むとしゃべりたくるゆりも、今回ばかりは聞き役に徹してくれていた。
ゆり「今は、少し待つじゃないけど・・・時間を開けてみたら?
気持ちを落ち着かせてからもう一度彼に連絡してみなよ。」
「うん・・・ありがとう、ゆり。」
彼女の言葉に私は少し救われた気がした。
―――――――――――――
あれから彼とは連絡を取れないまま、1週間が経過した。
少しずつ気持ちを切り替えられた私もなんとか仕事を頑張っている。
もちろん、この1週間彼はカフェに来ていない。
ゆり「A、今日はお元気?」
お客が落ち着いてきた頃、ゆりがコソっと聞いてきた。
店内は相変わらず賑わいを見せ、人々の笑い声が響いている。
「うん、だいぶ気持ちも落ち着いたし今日にでも連絡してみようかなって思ってるよ。」
ゆり「そっか。頑張れよ!」
私の返答に、彼女はニッと笑ってパン!と背中を叩いた。
じぃーん・・と背中に痛みを感じながら、カランカランと鳴る鐘の音に笑顔を送る。
「いらっしゃいませ!」
?「Aさんだよな!?」
飛び込んできた少年は、レジに手を付きぐっと顔をよせて私をまじまじと見る。
年齢は1、2個下だろうか?ふわりとした髪は男の子にしては少し長め。
くせ毛なのかぴょんぴょんと外にハネている。
初めて見る顔に、私は必死で記憶の引き出しを開け彼が誰かを考えた。
「えっと・・・」
けれど、微塵たりとも思い出せず私はあわあわするしかなかった。
こんな少年と私いつ知り合ったんだろう!?酔って《ピー》とかしちゃったのかな!?←
平助「俺は藤堂平助っていって、土方さんのボディーガートっつーか調べ役っつーか・・・
とにかく薄桜社の関係者なんだけど、Aさんでいいんだよな?」
「そう、です。」
いろんなことにびっくりしすぎてもはやツッコミが追いつかない。
とりあえず、彼とは《ピー》なんてことはなかったし知り合いでもなかったようだ。
平助「その、ちょっと話したいことがあるんだけど・・・」
「うーんと・・私、もうすぐ上がりなんです。
よければ何か飲みながら、お店で待っててもらっていいですか?」
彼は元気に”あぁ!”というと、抹茶ラテを頼んでいつも土方さんが座る席へ座った。
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土方優菜 - 土方さんガチ勢なので、1人赤面しながら悶えてました。裏も拝見しましたが、最高でした。 (11月5日 11時) (レス) id: 0bd3d38196 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - もーさんさん» お読みいただきありがとうございます!わかりにくい表示で申し訳ありません。URLをお送りしますので、そちらからお願いします! (2019年7月16日 10時) (レス) id: 6159359968 (このIDを非表示/違反報告)
もーさん(プロフ) - 土方さんが推しなのですごく面白かったです!!裏を読みたいのですが表示されません、、汗 (2019年7月16日 4時) (レス) id: dc934c0dc5 (このIDを非表示/違反報告)
奈智(プロフ) - 桃香さん» お読みいただきありがとうございます!わかりにくい表示で申し訳ありません。URLをお送りしますので、そちらからお願いします! (2018年10月31日 9時) (レス) id: 21d901375a (このIDを非表示/違反報告)
桃香(プロフ) - とても面白かったです!!!裏を読みたいのですが表示されてなくて、、 (2018年10月31日 7時) (レス) id: e7856f2162 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:奈智 | 作者ホームページ:http://ulog.u.nosv.org/home
作成日時:2015年11月24日 19時