化学反応。ー正反対の２人ー (ページ7)

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6ーSIDE：TAEHYUNGーページ7

空になった弁当をシートの上に置き

彼女をじっと見つめる。

徐々に顔を近付けていけば、ゆっくりと閉じられる瞳。

後頭部を引き寄せて、唇を塞いだ。

『んん、ッふ…は…ぁ、テヒョン、くん…っ』

「ん…？」

『…好き、ッ』

「っ、ふ……俺も、好きだよ？」

…なんて、本当はそんな気持ちなんて微塵も無いんだけど。

ただ、彼女が俺からの言葉を望んでるから言ってあげてるだけ。

暫く夢中になっていると

ドアが開いて誰かが入ってくる音。

…良いとこなのに、誰だよ。

瞳を開けば
その人物と目が合う。

白衣を着た、セミロングの女。

…もしかして、ジョングクが言ってた
新しい保健の先生か？

暫く視線を彼女に向ける。

スタイルも顔立ちも……うん、少し距離あるから分かんないけど…普通？

なんて、キスしてる間に

品定めをしてる自分は最低だなぁ、なんて。

…あ、逃げた。

…というか、あの女
もっと近くで見てみたいな。

あとで見に行ってみよ。