検索窓
今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:9,356 hit

5 ページ6

昼休み

何だか外の空気が吸いたくて屋上へと向かうと

…男女の声が聞こえる。

しかも

話し声だったらまだ良いけど…

明らかにそういうムードだって分かるような…聞いてて恥ずかしくなる、そんな声。


…此処はそういう風にいちゃつく場所じゃない
のに。


仕方なく今日は諦めて
中へ戻ろうと踵を返そうとしたら


…男と、視線が合ってしまった。


うわ、最悪。

唇は重ねたまま
視線は完全に此方にロックオンしている。


……その目力に、圧倒されそうになった。



逃げるように中へ入り

保健室へと戻ると

開いてた筈のカーテンがきっちり閉められていて…




『ん…ッ、も、グク…ダメ、だって』

『先生はまだ戻って来てないから、大丈夫です』

『そういう、問題じゃ、ない、から…ッ、んぁ』

『ヒョンだって…満更でも無いくせに』



…此処でも、カーテンの向こうでいちゃつくカップル。


…しかも、今度は男同士。


この学校、一体どうなってるの?


休まる場所が一つも無いじゃない!!



……それにしても


もう一人の男は
可愛い声してるのね。


…って、そんな事考えてる場合じゃなくて

注意しないと!



意を決して
勢いよくカーテンを開くと


「こら!此処はそういう事をする場所じゃありません」


驚いたような表情で私を見つめる美形男子と

顔を紅くさせながら乱れた制服を急いで直す仔犬系男子。

え、ちょっと待って可愛い。



『先生、本当にごめんなさい』


「もう、こういう事はしないでね?」


『はい』


素直で可愛い仔犬系男子と



『新しい保健の先生ですよね?』


「見れば分かるでしょ?」


『どんな人か気になってたので、こうしてお会いできて嬉しいです』


…もう1人の彼は
最早イケメンでしかない。

6ーSIDE:TAEHYUNGー→←4ーSIDE:TAEHYUNGー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
178人がお気に入り
設定タグ:防弾少年団 , BTS , テヒョン   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:くうぉりしぴる | 作成日時:2017年5月15日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。