女子避け ページ7
･
『あの、ゾムさ…ゾム君？』
zm「ん〜、何？」
『その…私に用でも？』
zm「別になーんもあらへんけど？」
昼休み。いつも通り自分の机で本を読んでいた私だが、前からの視線に耐えきれず話しかけてしまった
いつもならゾム君は生徒会に行ったりバスケしに行ったりして、休み時間を彼なりに満喫するのだが、今日は椅子に馬乗り座りをしてじっと私の方を見てくる
ついにはグイグイと近づいてきて私の机で頬杖をつき始めるもんだから本に集中できなくなり話しかける形になってしまった
『じゃあなんでそんなに、見てくるんですか？』
zm「え、なんか理由がなきゃ見ちゃダメなん？」
『そういう訳じゃないですけど…』
zm「じゃあええやん！んふふっ、この弾力、ええなぁ…」
否定の答えを出すと、ゾム君は頬杖をついていない方の手で私の頬をつんつんとつついてきた
そのままゾム君はピシッと固まった私に追い打ちをかけるように「可愛い」と声を漏らした
心にも思ってないお世辞だろうけど…私だって一人の女の子だ。ほんの少しだけときめいてしまった
本を机に置いてよく考えてみる。思えば最近恋人らしいことは全くと言ってもいいほどしてこなかった。だからきっと女子避けの意味を成してなかったのだろう
『あー、なるほど！』
zm「…？A？」
ここは私も協力しなければ。もう既に、皆の人気者とボサボサ髪で分厚いメガネのぼっちが戯れてる訳だから注目は十分されている
やるなら今がチャンスだ
ふぅ、と1つ息を吐いて両手でゾム君の頬を包んだ
zm「…え」
そしてそのままグッと力を入れるとゾム君の唇が突き出る形に。
実はこんなことをしたのは演技と仕返しの両方でやったのだが
『ふっ、ゾム君金魚みたい』
思わずブサイクになったゾム君の顔を見て笑みが零れた。するとどうだろうか、クラスはシーンと静まりゾム君は固まって動かなくなってしまった
『ん？ゾム君？』
zm「…！？あ…いや、ち、ちがっ…」
『え、どうしたんですか？』
突然ゾム君は動き出したと思ったらフードを深く被って下を向いてしまった。挙動もおかしかったし、本当にどうしたのだろうか
顔を覗き込もうとするも、「み、見んといて…」と言われてしまった
気づけば予鈴は鳴っていて、ゾムくんの様子が心配だが次の授業の準備に取り掛かった
今回ので女子避けが出来ていたらいいなと思う。ただ今まで以上にクラスの女子からの視線は鋭くなったが
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フォルアート(プロフ) - あくじょーんさん» 再うpではないですね。他サイトも特に使ってないですし、1度小説を消して再投稿した事もないですね (2020年10月1日 17時) (
レス) id: ef08f8f0d6 (このIDを非表示/違反報告)
あくじょーん(プロフ) - なんか別なところで見たことある気がする、再うpですか？ (2020年9月30日 1時) (レス) id: ec594cf615 (このIDを非表示/違反報告)
フォルアート(プロフ) - Rayさん» えっ！？あ、ありがとうございます！！好きとか言われちゃうとモチベ上がっちゃいますよね…(照) 更新頑張ります！ (2020年9月21日 20時) (レス) id: ef08f8f0d6 (このIDを非表示/違反報告)
フォルアート(プロフ) - すぷ?�擦気�» 気づくのめちゃくちゃ遅くなってごめんなさい！！！！！！！！！ 私もすごくそれ思います。なんか…もう…いいなぁ…って(白い目) こ、更新頑張ります！ (2020年9月21日 20時) (レス) id: ef08f8f0d6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 好きです！（唐突な告白）更新楽しみにしてます！ (2020年9月19日 23時) (レス) id: 09279cb789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フォルアート | 作成日時：2020年3月29日 12時
