鳥さん ページ4
『ハァ、ハァ…』
zm「A大丈夫か？」
大きい建物の前で二人の足は止まった
大丈夫なわけねぇだろ！！
と叫びたいけれど、今の私は息を整えるので手一杯だ
何を思ったのかゾムさんは近くの自販機でペットボトルの水をひとつ買って私に渡してきた
どーも、と軽く会釈して水を口に含む。焼けた喉に効くわー
zm「いやぁ、連れ回してごめんな」
『ほんとですよ』
素直に思ったことを口に出すとゾムさんは目を丸くした。しかし、すぐに態度は変わって「やっぱりお前面白いわ」と笑っていた
喉が充分に潤ったところで、ゾムさんにペットボトルを差し出す。
それを受け取ったゾムさんはペットボトルをマジマジと見た
『ゾムさんも疲れてますよね。飲んでください』
zm「…A、これ口つけたやんな？」
『そうですけど…なんですか、ゾムさんは私が汚いとでも言いたいんですか？』
zm「そうやなくて…。いや、鈍いって怖いなぁ」
グチグチいいながらもペットボトルの水を飲むゾムさん。
なにか不都合でもあるのだろうか。気になるけれどそれよりも聞きたいことがある
『ゾムさん、ところでここどこですか』
zm「ん？楽しいとこ」
ゾムさんは水を全て飲み干し、ゴミ箱にポイッとペットボトルを棄てた
楽しいとこってどこだよ、と聞こうと思ったけれどその前に私の手を握ってズカズカと建物の中に入っていく
建物内のエレベーターに乗り込みゾムさんは3のボタンを押した。扉が閉まり、ゾムさんの方を見ると「そんな心配せんくてもええって」と笑った
ふわっとした感覚とともにエレベーターのドアが開いた。そこは凄くうるさい所だった
『…ゲームセンター』
zm「ほら、はよ行くで」
先にエレベーターを降りていたゾムさんに手招きされ、慌ててエレベーターを降りる。
始めてきた所にトコトコとゾムさんの後ろについて行く
キョロキョロと周りを見回していると、鳥のぬいぐるみが目に付いた
…なにこれ可愛い
思わず足を止めてクレーンゲームの中にいる鳥さんを見つめる
zm「なんやAこれが欲しいんか？」
『え？あ、いや。別にそんなんじゃないです』
いつの間にかゾムさんは私の後ろにいてビックリしてしまった
行きますよ、とゾムさんを呼んで先に行こうとしたけれど一向にそのクレーンゲーム台から動こうとしない
『ゾムさん？』
zm「しゃーないから取ったるわ」
彼の声と共にクレーンがガチャんと動きだした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 726人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
フォルアート(プロフ) - あくじょーんさん» 再うpではないですね。他サイトも特に使ってないですし、1度小説を消して再投稿した事もないですね (2020年10月1日 17時) (
レス) id: ef08f8f0d6 (このIDを非表示/違反報告)
あくじょーん(プロフ) - なんか別なところで見たことある気がする、再うpですか？ (2020年9月30日 1時) (レス) id: ec594cf615 (このIDを非表示/違反報告)
フォルアート(プロフ) - Rayさん» えっ！？あ、ありがとうございます！！好きとか言われちゃうとモチベ上がっちゃいますよね…(照) 更新頑張ります！ (2020年9月21日 20時) (レス) id: ef08f8f0d6 (このIDを非表示/違反報告)
フォルアート(プロフ) - すぷ?�擦気�» 気づくのめちゃくちゃ遅くなってごめんなさい！！！！！！！！！ 私もすごくそれ思います。なんか…もう…いいなぁ…って(白い目) こ、更新頑張ります！ (2020年9月21日 20時) (レス) id: ef08f8f0d6 (このIDを非表示/違反報告)
Ray(プロフ) - 好きです！（唐突な告白）更新楽しみにしてます！ (2020年9月19日 23時) (レス) id: 09279cb789 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：フォルアート | 作成日時：2020年3月29日 12時
