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ページ32

猫猫side

翌日、珍しく壬氏さまが定刻に朝餉の部屋に来なかったため
水蓮に壬氏さまを起こしてくるよう命じられた
宦官とはいえ、私が寝室に入っていいものかと悩み、
高順さまに着いてきて貰えないかとお願いするも
凄い勢いで首を横に振られた

…そんなに寝起きが悪いのだろうか

そんなふうに思いながらも、壬氏さまの部屋に向かう

「失礼しま…」

扉を叩いても反応がなかったため、そっと扉をあけると
扉を閉めたくなるような光景が広がっていた

布団には壬氏さまとAが眠っていたのだ
…布団を被っているためそこまで見えていないが
おそらく何も纏っていないだろう…

これは高順さまも首を横に振りたくなるわけだ

A「ん?あれ、猫猫だ、おはよう」

どう起こすべきかと悩んでいるとAが目を覚ましてくれた
Aが身体を起こすと布団が少しめくれ、立派なメロンがいつもより見え始める

「なっ」
白鈴小姐や梅梅小姐のを見慣れていたとはいえ、少し目のやりどころに困る

壬氏「朝か…っA!」

その状況に気がついたのか、起き上がったAを壬氏さまが布団に戻した

「…良かったですね、来たのが私で。朝餉の時間ですので呼びにまいりました。部屋でお待ちしております」

私は無となりそう言って部屋を出た

今度はこの役は断りたいものだと思ったが
全員そう思っていたのだろう
結局その後も、朝餉の時間に壬氏さまがいない時は
必ず起こしに行くよう命じられた

…朝餉の時間に壬氏さまが間に合っていない時は
必ず部屋にAがいるのだ…

迷惑だと感じたのはこれだけではない

事あるごとに、Aは私を誘ってくれるのだが
Aと2人きりになりたい壬氏さまには睨まれ
Aの誘いを断るとAがとても悲しそうな顔をする

2人で相談した後に誘ってくれと思うが、そうはならない

さらに、執務室に部外者がいないときの2人の雰囲気が甘すぎる

壬氏「ほら、蜂蜜だよ」
A「自分で食べられまっ、んぅっ」

何をしているんだか…

主に壬氏さまがAに迫っており、Aはされるがままだ
高順さまも水蓮も止めないのかと聞いたところ
止めると壬氏さまの仕事の手も止まるらしい…

どういう仕組みなんだよ

そんなこんなで宮廷で働くようになりひと月、
わたしは憂鬱な日々を過ごしている

A「猫猫!この前言ってた薬草、手に入ったよ!」
「えっほんと!?」

まあ、嫌なことばかりではないのだけれど

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シホ(プロフ) - 求めていた壬氏様に出会えました!とても好みの内容で幸せです! (1月4日 14時) (レス) @page45 id: 2de7cdac1e (このIDを非表示/違反報告)
xxximmmmmxxx(プロフ) - ♡ (12月4日 7時) (レス) id: 0c1ea22a5d (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2023年12月3日 12時

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