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ページ26

Aside

文官W「良かったらわたしの部屋で教えようか」
その言葉に思わず身体が固まる
おかしい、もう克服したはずなのに

---------------------

客「Aさあ、そろそろ俺のモノにならない?」
「お戯れを」
客「俺がAにどれだけ金を使ったか知ってるだろ」

あの日だって、初めはいつも通り笑顔で躱してた
それでもあろう事にその客はわたしの衣服に手をかけた

「っ、契約違反です」
わたしはめいいっぱい鈴を鳴らす
本来ならここで店の者が助けに来てくれる
…はずなのに、来ない

「いやっ」
客「金子を詰んだかいがあったということか」

客は不気味に笑った

客「さあ、A、たくさん愛し合おうか」

男の手がわたしの素肌に触れる

「っ、おやめ下さいっ」

客「やっぱりいいものを持ってるよねえ。下はどうなのかな」

客は舌をなめずりまわしている
気持ち悪い気持ち悪い気持ち悪い…

「離してっ」

衣服も乱れたまま、客を思いっきり蹴り、部屋の外へ出る
ああ、もう店には居られなくなるかもしれない

でも元々あの店はわたしを守ってさえくれなかった

もうこうなれば逃げるしかない
店にいてもわたしは幸せになれない
そう思いながらわたしは必死に逃げた

そこで会ったのが羅漢さまだった…-

------------------

あの日から羅の一族以外の男性があの客に見えた

それでも羅漢さまのお役に立つため、
少しずつ男性恐怖症を治すよう奮闘した
この見た目や妓女で磨いてきた術は政でも使えるから

もう大丈夫だと思っていた、思っていたのに

文官W「ほら、まずは名前から教えて貰えるかな」

その文官は私の手を引く

「やっ」
思わず手を振り払おうとするが、力で負ける

文官W「そんな見た目で、色目を使ってきたってことはこういうことでしょ」

その文官はあのときの客と同じように気味悪く笑う

壬氏「何をされているんですか」

わたしの前に壬氏さまが立った

壬氏「勤務時間内ですよね」

私より綺麗な笑みを浮かべる

文官W「え、あ、失礼しました」

その文官はそそくさとその場を去っていった

壬氏「…まったく。高順、あの者の名を調べといてくれ」
高順「はっ」
壬氏「大丈夫か」

壬氏さまの言葉にハッとする

「っ、申し訳ありません。あとこの1枚だったのですが」

仕事を最後まで終わらせることが出来なかった

壬氏「いや、ここまでやってくれたのなら完璧だ」

壬氏さまの笑顔は綺麗な笑みでも薄気味悪い笑みでもなかった

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シホ(プロフ) - 求めていた壬氏様に出会えました!とても好みの内容で幸せです! (1月4日 14時) (レス) @page45 id: 2de7cdac1e (このIDを非表示/違反報告)
xxximmmmmxxx(プロフ) - ♡ (12月4日 7時) (レス) id: 0c1ea22a5d (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2023年12月3日 12時

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