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新しい玩具を見つけた ページ13

壬氏side

?「では私が検死をいたしましょうか?」

ある日、騒ぎを聞きつけ北門の屯所前へ向かうと
整った顔立ちで凛とそう発言する女官がいた
服装からして下女だろう

やぶ医者「いや、でも…君医官じゃないし…」
?「でも今そこの女官に検死を依頼していましたよね?」
やぶ医者「私もやって貰えるならやって貰いたいんだけれど…」

「ほう。君は医学の知識があるのか」

俺がひとたびその場へ近づけば周りの女官たちが嬌声をあげる

猫猫「ごきげんよう、壬氏さま」

この薬屋をのぞいて

いや、黙って頭を下げているこの下女も、か

「それで、そこの君は医学の知識があるのか?」

?「恐れながら、女のため資格はございませんが、父が医者でございましたので、医官並の知識はあるかと存じます」

これは面白い

「では、老師、この者と一緒に見てもらえないだろうか」
やぶ医者「かしこまりました」

下女が率先して筵をめくる
周りの女官たちは悲鳴をあげるなか、
薬屋が顔色ひとつ変えず見ているのは想定内だが
この下女も顔色ひとつ変えず、手際よくその水死体を見る

?「こちらが報告書になります」

ものの数分で検死を終えると、その下女は俺に紙を渡してきた

そこには事細かに水死体の状態が記されていた

猫猫「壬氏さま、私にもそちらを見せていただけませんか」
「お前の見解を聞かせてもらえるのであれば」
猫猫「分かりました」

さて、薬屋はこの状態から何に気がついたのか

?「では、私はこれで」

下女は他の女たちのように俺を見つめるわけでもなく
頭を下げ、その場を立ち去ろうとする

「待て。君の見解も聞かせて貰えるだろうか」

?「恐れながら、私がいたしますのは検死のみでございます。そしてその報告はそちらの紙に全て記しておりますので、これ以上私がお伝えすべきことはございません」

なるほど。線引きをしているわけか。理にはかなっている
薬屋もなかなか頑固ではあるが、薬屋よりも頑固そうだ
…おもしろい

「そうか。では、名前を教えて貰えるだろうか。今回の褒美をやろう」

A「…Aと申します。今回の件に関しましては私が勝手に申し出たことですので、褒美は不要です。…それでは失礼いたします」

Aという下女は頭を低くしたまま離れていった

「高順、あの者の素性を調べておけ」
高順「かしこまりました」

俺は、新しい玩具を見つけた気がした

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シホ(プロフ) - 求めていた壬氏様に出会えました!とても好みの内容で幸せです! (1月4日 14時) (レス) @page45 id: 2de7cdac1e (このIDを非表示/違反報告)
xxximmmmmxxx(プロフ) - ♡ (12月4日 7時) (レス) id: 0c1ea22a5d (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2023年12月3日 12時

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