独占権 ページ10
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「 …… 」
浮所「 さくまあー！ねえねえ作間作間作間、作間ーーー！ 」
作間「 そんな何回も呼ばなくても聞こえてるよ 」
裸の少年収録前。楽屋に浮所がいる。用もないのに、だ。そして用もないのに作間を永遠に独り占めしている。作間も作間で呆れた顔をしつつも嬉しそうに笑っている。
「 ちょっと、浮所 」
浮所「 ええ何、Aちゃんに作間は渡さないよ？ 」
「 はー？！自分の楽屋帰りなよ！ほら、藤井ちゃんとか浮所のこと探してんじゃない？ 」
浮所「 ドラマでいっつも会うから俺に特別用ないと思う 」
「 むー……、じゃあ那須！ほら那須のことだって好きでしょ！ 」
今日は作間の気分なんだよね〜、とかなんだか抜かしながら作間にベッタベタな浮所。きー！ムカつく！私だって作間に、……いや、別にベタベタしたいとかそういうのじゃないけど。
「 作間、今日差し入れでプリンあったよ。一緒に取りに行こうよ 」
作間「 えっ、まじ？それは行かないと 」
浮所「 待って作間！この後一緒に新作のフラペチーノ飲みに行こうよ！今3つあるでしょ、ほら決めよ決めよ 」
作間「 うわー、それも捨てがたいな 」
私と浮所に取り合いされて、当の本人である作間はどこか嬉しそう。私はちっとも嬉しくなんて、楽しくなんてないのに！
「 Aか浮所から選んでよ、作間！ 」
浮所「 そんなの俺に決まってるよね？ 」
「 私でしょ？ 」
作間「 ええ〜、2人とも好きだからそんなの選べないって 」
私と浮所の視線がバチバチと火花を散らしているのに、当の作間はクネクネとしながら笑っているのであった。
もう。浮所が帰ったら絶対絶対構ってもらうんだから！
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作者名：366 | 作成日時：2022年8月27日 0時
