３１話：湧き出るもの その３ ページ33
『あ、元凶。』
ミハイ《どこに行っていた、A、晶。二人が夏羽から離れてしまったというからひやっとしたぞ。》
『いつのまにこんなアプリを仕込んだんですか、ミハイさん』
ミハイ《以前お前が私の部屋の前の廊下にケータイを落としたことがあったろう。
その際私の部屋にあったパソコンの一つとお前のケータイを同期させた。》
晶「じゃあ個人情報漏れてるじゃん！」
ミハイ《隠神から聞かなかったか？お前らのケータイの情報が狐に漏れないように
しているのはこの私だと。その時点で私はお前らのケータイの情報は知り尽くしているのだ。》
『犯罪者になる素質ありですよ、ミハイさん。』
ミハイ《それで、今どんな状況だ。》
『蚊婆を一匹氷漬けにしました。』
ミハイ《そうか、よくやった。なら、今すぐ上に向かってくれ。》
『了解。』
晶と二人で恐る恐る上に上がってみると…
蜘蛛の糸に捕らえられた二人の蚊婆と、織、そして夏羽がいた。
夏羽「A、晶。」
『夏羽くん、無事だったんだね。よかったー。』
織「俺に対してかける言葉はねえのかよ！」
夏羽「それで、その後ろのは？」
”それ”とは氷漬けになった蚊婆のことだ。
その後、織と夏羽にかくかくしかじかを説明し、ミハイさんも加えて作戦会議をすることになった。
織「＿＿＿＿というわけで、晶。ミハイさんと一緒にこの三人見張ってろ。」
晶「えー！？やだやだ絶対ヤダ！ムリムリムリムリ絶対ムリ！ていうかこれミハイさんじゃないし！
おもちゃだし！せめてもう一人くらいはここいてよー！」
ミハイ《失敬な。私ほど頼りになるミニ四駆はいないぞ。》
『ミニ四駆基準にしないでください。』
ｶﾂｶﾂｶﾂ 足音が聞こえる。
「こんなところにいらしたのね」
『蚊婆…！』
「「「ねっ…姉さん…！」」」
蚊婆三人がやけに焦っている。そういえば、大姉ちゃんは厳しいとかなんとか…
レイカ「全く…何をしているの、あなたたち。子供相手にいい大人がみっともない…
この子たちに謝りなさい、さあ。」
織「えっ…？」
何を言っているんだ、この蚊婆は。その謎は次の一言で解けた。
レイカ「ごめんなさいね、妹たちが。工場で見たことも含めて…
他言無用で許していただけないかしら…お詫びに
、
、
、
、
、
、
、
、
、生かして返して差し上げますので。」
３２話：湧き出るもの その４→←３０話：湧き出るもの その２
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もふたろ(プロフ) - マシュマロさん» コメント、ありがとうございます！私は野火丸くん推しです！ (2021年3月30日 14時) (
レス) id: de19fc35e2 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - とてもおもしろく読ませてもらってます！主さんの推しの怪物は誰ですか？教えてください。 (2021年3月29日 21時) (レス) id: ee3718be7d (このIDを非表示/違反報告)
もふたろ(プロフ) - すみません。初めて書いたので知りませんでした。ご指摘ありがとうございます。フラグは外したと思いますが、大丈夫でしょうか。今後は気をつけます。以後も気づいたことなどがあったら教えてください。お願いします。 (2021年3月25日 19時) (レス) id: de19fc35e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふたろ | 作成日時：2021年3月25日 16時
