２６話：黒い工場 その３ ページ28
従業員の前に現れた蚊は、口の針を従業員の耳に突き刺し、何かを吸っていた。
？《ふー、脳みそうまあーっ》
そう言うと、その蚊は人の顔になった。やはりこいつら怪物か。
なんだっけこの怪物。
？《むかつく…私は今日1吸いもできてないのにさー》
蚊賀《喧嘩しないの順番よ。明日一番はあなたにあげるわ。》
？《それ言ったら私もよ。三日に一人出るか出ないかなのに》
四人もいるのか… 名刺を見ると全員名字は蚊賀で、
マネージャーがレイカ、今吸ったのがエリカ、不満を漏らしていたのがモモカとマリカ。
すると麗華が電話をかけ始めた。
レイカ？《社長、蚊賀です》
社長…こいつらの雇い主で今回の黒幕。
社長《何…た…がいが…》
さすがに電話の向こうの声は聞こえないか。
社長《まっ……んの…こは………いな…たしの……いしゃの…をこ…いたと……》
レイカ《おっしゃる通りですわ。でもご安心くださいませ。
いつものように誠心誠意お話ししたらわかっていただけましたの。彼はもう大丈夫ですわ。》
社長《そう………がだ…やー、か……わが…たて》
レイカ《とんでもありませんわ。社長の信念”人は心”。私はそれを部下に説いてるだけですもの。》
エリカ《あ…》
マリカ《起きたね》
見てみると、先ほど耳を貫かれていた従業員が起き上がり、部屋を出て行こうとしていた。
モモカ《はいはいお疲れー》
エリカ《引き続き頑張ってくださーい》
そういわれて追い出された従業員は、元来た道をフラフラと戻って行った。
織《どうなってんだよ…何事もなかったみたいに…！》
『あの人、働きに戻ったのかな』
夏羽「耳を貫かれていたようだったけど…”脳みそうまあ”とは…」
織《脳を吸ってたのか…？》
話し合っていると、ミハイさんが
《しばし待て》
と言って何処かに行ってしまった。
その間に私はあの蚊の怪物を思い出していた。
『そうだ、あれは蚊婆だ！』
夏羽「かのんば…？」
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もふたろ(プロフ) - マシュマロさん» コメント、ありがとうございます！私は野火丸くん推しです！ (2021年3月30日 14時) (
レス) id: de19fc35e2 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - とてもおもしろく読ませてもらってます！主さんの推しの怪物は誰ですか？教えてください。 (2021年3月29日 21時) (レス) id: ee3718be7d (このIDを非表示/違反報告)
もふたろ(プロフ) - すみません。初めて書いたので知りませんでした。ご指摘ありがとうございます。フラグは外したと思いますが、大丈夫でしょうか。今後は気をつけます。以後も気づいたことなどがあったら教えてください。お願いします。 (2021年3月25日 19時) (レス) id: de19fc35e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふたろ | 作成日時：2021年3月25日 16時
