１７話：渋谷川暗渠の怪 その３ ページ18
夏羽「やむを得ない時以外は殺さない。殺すときは殺す。向こうもそのつもりで襲って来てるから、お互い様だと思うようにしている」
まじか。私と正反対だ。
晶「やっぱりすごいや…あのね、夏羽くんってちょっとだけぼくの兄さんに似てるんんだ。」
夏羽「兄さん？」
『そういえば、晶は双子の兄さんを探すために事務所にいるんだったよね。』
晶「うん。僕たち”雪男子”って言ってね、青森の山奥に一族で暮らしていたんだけど、雪の里って１００年に一度しか男の子が生まれないっていう謎システムがあってさー。そのせいかなー。里の女の人たちの、ぼくらを見る目がちょっと怖くて…ボク弱虫で泣いてばっかだったから、兄さんがよく元気付けてくれたんだ。『お前は汚れるな。晶は俺が守る。大きくなったら里を捨てて二人で暮らそう。』って。カッコいいでしょー！でも、あんまりうまくいかなくって、逃げてる途中で離れ離れになっちゃったんだよねー。まあ、弱虫のボクがピンピンしてるくらいだから兄さんも無事だと思うよ。」
夏羽「なるほど」
…ん？隠神さんの気配、まさか尾けて来たのか？
『ごめん、ちょっと確認したいことがあるから一旦戻るね。すぐ帰ってくるから。』
夏羽「了解した。」
夏羽くんに断ってから、暗渠の入り口に向かって歩いて行くと…たぬきがいた。
『隠神さんでしょ』
たぬきに向かって言ってみる。
狸「お前は無駄に鋭いな。あいつらには内緒にしてくれよ。」
と、隠神さんの声で返事が返って来た。
『なんでついて来たの？』
隠神「晶のことが心配でな…気になって…」
『過保護じゃないですか』
隠神「過保護じゃない。従業員の安全を守る義務が、雇用者にはあるからな」
『わかりましたよ。織にはなんと？』
隠神「別件の依頼が入ったと言っておいたよ。」
『一人きりでお留守番ですか？』
隠神「一人きりじゃない。最悪あいつがいる」
『あの人は信頼できませんよ。ゲームにしか興味ないですし』
隠神「そうだな…」
そんなんで言葉を交わしながら夏羽たちのところへ向かっていると…
晶が怪物に襲われていた。
『晶！』
晶「あ、Aちゃーん！」
すると隠神さんが、その怪物(おそらく先住民)に噛みつき、暗渠へ沈めた。
晶「えっ…たったぬきだー！うそ！！うそ！？なんで！！？」
『さっきそこに足を挟んでて、かわいそうだったから連れて来た』
作者：またしても変なとこで切れてすいません！続きは明日にします！
１８話：渋谷川暗渠の怪 その４→←１６話：渋谷川暗渠の怪 その２
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もふたろ(プロフ) - マシュマロさん» コメント、ありがとうございます！私は野火丸くん推しです！ (2021年3月30日 14時) (
レス) id: de19fc35e2 (このIDを非表示/違反報告)
マシュマロ - とてもおもしろく読ませてもらってます！主さんの推しの怪物は誰ですか？教えてください。 (2021年3月29日 21時) (レス) id: ee3718be7d (このIDを非表示/違反報告)
もふたろ(プロフ) - すみません。初めて書いたので知りませんでした。ご指摘ありがとうございます。フラグは外したと思いますが、大丈夫でしょうか。今後は気をつけます。以後も気づいたことなどがあったら教えてください。お願いします。 (2021年3月25日 19時) (レス) id: de19fc35e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふたろ | 作成日時：2021年3月25日 16時
