そんな話聞いていない!! ページ16
焦凍side
30分後〜
焦凍「ん、ぅん。」
貴方「お、起きた。とりあえず水飲む？」
焦凍「うん。」
貴方「それでね、焦凍。もう火傷も安静にしていればなおるし、ここにいなくても大丈夫なの。」
焦凍「え、」
貴方「だから、家に…その…帰ることになるんだけど。」
焦凍「嫌だ‼帰りたくない。また、あの特訓して、お姉ちゃん達が今度は傷つくなんてことがあったら僕は……。」
貴方「いいかい焦凍。ヒーローになるためには、現実から逃げてはなれないの。確かにもうお母さんは帰って来ないかもしれないし、今度はお姉ちゃん達が傷つくかもしれない。この先辛いことはたくさんある。けど、それに、背いたらお母さんが言ってくれたものに、自分のなりたいものに、なれないよ。諦めずに生きることは大切よ。個性なんてものじゃなくて、轟焦凍という人を見ていってるの。だから、焦凍頑張れる？」
焦凍「…………………うん。分かった。できる限りの努力はするよ。」
貴方「よし。秋優、電話。」
秋優「はい。」
とは言ったもののやっぱりお父さんにあうのが怖い。家に帰るのが怖い。家に帰ったら、いつもみたいに、お母さんが「お帰り。」っていってくれるとまだ思っている自分がいる。これからどうすればもう誰も傷付かず、特訓の前の生活に、家族に戻れる？
混乱する頭の中でAの声が聞こえた。
貴方「ええ、ただ、５日間こちらで預からせてもらえませんか？かなり厳しい部分もあり、５日くだされば検査や薬の使用期限も終わります。あ、私の実績のほうは、◯◯病院の医員長にきいてください。自分でいうのもあれですが結構うえですよ。」
ん？火傷の跡は、一生残るけど、安静してれば痛みも治るって言ってたじゃん。家に帰っても平気だからって言ってたよね？!
エンデウァー「とりあえず確認するから少し待て。……………………確認した。分かった。５日後俺の家に来い。焦凍に何かしたらただじゃすまないからな。」
いや、お父さんもOK出したほどAってすごいの？ってか騙されてるよ!!お父さん!
貴方「ええ、もちろんです。それでは失礼します。」
貴方「はあ〜、緊張した。」
焦凍「はあ〜、緊張した。じゃないよ!聞いてないよそんな話!!」
休憩と言う「遊び」→←現実から逃げているわけじゃない。ただ、休憩するだけ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：aya | 作成日時：2020年6月6日 14時
