現実から逃げているわけじゃない。ただ、休憩するだけ。 ページ15
貴方side
30分後
焦凍「ん、ぅん。」
貴方「お、起きた。とりあえず水飲む？」
焦凍「うん。」
5分後〜
貴方「それでね、焦凍。もう火傷も安静にしていればなおるし、ここにいなくても大丈夫なの。」
焦凍「え、」
貴方「だから、家に…その…帰ることになるんだけど。」
焦凍「嫌だ‼帰りたくない。また、あの特訓して、お姉ちゃん達が今度は傷つくなんてことがあったら僕は……。」
貴方「いいかい焦凍。ヒーローになるためには、現実から逃げてはなれないの。確かにもうお母さんは帰って来ないかもしれないし、今度はお姉ちゃん達が傷つくかもしれない。この先辛いことはたくさんある。けど、それに、背いたらお母さんが言ってくれたものに、自分のなりたいものに、なれないよ。諦めずに生きることは大切よ。個性なんてものじゃなくて、轟焦凍という人を見ていってるの。だから、焦凍頑張れる？」
焦凍「…………………うん。分かった。できる限りの努力はするよ。」
貴方「よし。秋優、電話。」
秋優「はい。」
プルプルプル
エンデウァー事務所「はい、もしもし。こちらエンデウァー事務所です。ご用件はなんでしょう？」
貴方「あ、もしもし。大竹Aと言います。実はエンデウァーの息子さんの轟焦凍さんが今家に
いて、できれば直接エンデウァーさんとお話したいのですが。」
エンデウァー事務所「少々お待ち下さい。…………………………………………今確認しました。今から代わります。」
エンデウァー「もしもし。焦凍がいるというのは本当か?!」
貴方「ええ、今は寝てしまっているのですが、実はこれこれここういうことがあり………」
とりあえずどうして私の家にいるのか話した。
貴方「あ、私、○○病院の医師でして焦凍君の火傷を見させてもらいました。」
エンデウァー「ほう、それで焦凍は大丈夫なんだろうな。」
貴方「ええ、ただ、５日間こちらで預からせてもらえませんか？かなり厳しい部分もあり、５日くだされば検査や薬の使用期限も終わります。あ、私の実績のほうは、◯◯病院の医員長にきいてください。自分でいうのもあれですが結構うえですよ。」
エンデウァー「とりあえず確認するから少し待て。……………………確認した。分かった。５日後俺の家に来い。焦凍に何かしたらただじゃすまないからな。」
貴方「ええ、もちろんです。それでは失礼します。」
そんな話聞いていない!!→←ただ現実から逃げるのは…ヒーローとは言えない。
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作者名：aya | 作成日時：2020年6月6日 14時
