病み相談者【d!】 (ページ25)

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前の月曜日の時に来たあの1年生の人とグルさん。
そういえば1年の人は来たがってたし、グルさんも偶に来るからな…。

「お、Aおはよう」

「あ、おはようございます…」

「ん、グルさんおはよ。あと…、前月曜来てた人、ですよね？」

グルさんは3年生。
周りには進路平気なのか、だとか心配されている_。
何故教室に行けないのか、行きたくないのかは教えてくれないから分からない。偶に此処に来て話すくらい。
んで、トントンとも知り合いらしい。

「…紫矢翔(しきやしょう)です、同じ学年なんでタメで良いっすよ」

思考を遮断するように話す気怠げな彼は紫矢翔というらしい。

「分かっ、た、癖なんで早く慣れるよう頑張、る…！よろしく、翔くん」

「んは、お願いします」

私の言葉に継ぐように言う。
笑った、格好良い。

がらがら

「おはよー、Aさん、黒崎さん、紫矢さん」

「おはよーございまーす」

「岩谷せんせ久し振りっすね」

黒崎、なんか久々に聞いたなぁ…。
グルさんの苗字、黒崎。下の名は朱兎で黒崎朱兎(くろさきしゅと)。
珍しいのぉ…。
渾名はグルッペンー、と言うからじゃあグルさんって呼ぶ、となり今の形になった。

「早速時間割決めよっか、どうする？」

「黒崎さんから」

「歴史は絶対」

「ん、紫矢さん」

「え、なんでも…」

「Aさん」

「えぇ…なんでもいいっすよ…別に…」

「じゃあ1歴史2国語3数学4英語5歴史6話、で」

英語は苦手。なんなら嫌い。
だけど歴史2回あるの嬉しいし、数学もあるし、話も出来るから了承した。

「歴史はいつも通り、国語は話読む感じで、数学は一応授業、英語…、は分からない」

英語…、か。
逃れたい()
あ、でもトルコ語ならまだ良いぞ…？！

「はーい、英語、好きな国のやつべんきょーみたいなん良くないっすか？」

「いんじゃね？どう？」

2人は1度顔を見合わせ、直ぐに頷いてくれた。
優しいのぉ。

「じゃ、1歴史やからやっといてな」

とだけ言うと先生は出て行った。

何時もの、とは、私とグルさんが戦争について語っている事だろうか。
あれ、でも翔くんは？戦争好きだろうか。そもそも歴史好きだろうか。

「…さ、語ろうか」

「いぇーい、翔くんもどう？」

「え？」

「嗚呼、戦争について語らっているんだ、どうかね？」

「あ、良いなら…」

…ということで3人で話すことになったお。