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4時。
眠りが浅い私は、大体起きる時間より早く目覚めてしまう。
しかもこんな微妙な時間。
眠るのに時間が掛かるから、眠りにつくと5時頃。おきるのは6時。
もう眠れないや。
欠伸を噛みながら起き上がる。
そして着替え、外へ散歩へ行った。
まだ辺りは暗く、人も居ない。
少し怖いけれど、楽しい。
折角なら普段行かない所まで行ってみよっかな…。
家から大分離れた所で時間を確認すると4時45分。
まだそんな時間か。
なんだか暇だなぁ…、そんな事を考えていると後ろから声を掛けられた。
「…あ」
「…あ、宇津木先輩」
前…、月曜日に話した先輩。
何故こんな明け方に居るのだろう？
…まぁ、自分もだが。
「前話した子やんな、そーいや名前なんて言うん？」
「AAです」
自分の名前を言うと宇津木先輩は
良い名前。
「…宇津木先輩は、なんでこんな時間にこんな所居るんですか？」
「んー…、Aちゃんこそなんでなん？」
あ、避けられた。
あまり言いたくないのだろうか。
私は特に理由は無いのだけれど…。
「私は4時頃目覚めちゃって、暇で…」
そう。
それだけ。
別に大層な理由等全く持ってない。
ただ暇だった。
「ほぉん、そーなんや」
聞いた癖に興味なさげな先輩。
…もー。
あれ。
時間を確認すると、もう5時。
15分も話してしまっていたか…。
帰るのに約45分掛かるのだから、ちゃっちゃと帰らなくては。
「あ、じゃあ失礼します。また。」
「おん、じゃーな」
軽く手を振りへら、と笑う宇津木先輩。
顔が良い。
家に着いた。
朝ご飯を準備し、また何時もより早く家を出た。
家を出ると、黄鈴先輩と桃井先輩がいた。
あ、此処通学路なんだ…。
先輩方2人は此方を見るなり驚きA？なんて言ってきた。
「あ、っと…、御久し振りです…？」
「んは、言うほど経ってないやろ」
「せやで、ってか此処家なんやな」
あ、家バレした。ワロス。
まいっか。
「そうですよ、あ、学校、一緒に行っても良いですか？」
「ええでええで！」
「なんならこれから一緒に行くか？」
嗚呼、優しい。
笑って良い、と言ってくれる黄鈴先輩と、誘ってくれる桃井先輩。
んー、本当に嬉しい。
「え、良いなら是非…！」
「なら取り敢えず今日は行こうや」
「そんで話そーや」
連携のとれた会話から、本当に仲が良いことが分かる。
ー
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作者名：とある人の裏垢。 | 作者ホームページ：
作成日時：2021年5月3日 23時
