真実はいつもひとつ() ページ9
*五条side
単刀直入に言う、俺はストーカーだ。
最強の俺がなぜストーカーなんてみみっちくて犯罪まがいなものやっているか。
その理由は単純で、Aが日本で初めて怨霊となったと言われている『長屋王』の子孫で上層部から監視命令が出たから。
というのは建前というか最初の理由で、呪霊を認識できたりしなければもうとっくの間にこんなものは終わっていた。
察しのいいひとは気づいていると思うが俺がAに一目惚れをしたのだ。
それに気づいた硝子と傑が俺を揶揄う為に態々ストーキングに同行している。
それがこの意味不明なストーカー達の真実。
でもいつまで経っても気づかないのは癪に障る為ちょっとバレやすくした。
大きな声で会話したり隠れずに跡をつけたり。犯罪まがいな行為であることは分かっているが、ちょっと楽しくなってきたし政府公認だし。
でも1年と半年……俺が1人でストーキングしてた頃も合わせると2年間。
Aは気づかないったらありゃしない。
もういっその事バラしてしまおうか、とも何回か思ったけどタイミングが掴めないのとAがそそくさ帰るので無理だった。
そんなある日。
ゴツン!と大きな音がしたかと思えばAが電柱に顔面を思いっきりぶつけた。
うわ痛そう。ぼーっとしてたんかな
ここじゃね?Aが立ち止まっているし、大丈夫?とか声かければいけんだろ。
ポケットに手をかけようとしたAの手を掴む。
えーっとなんて言うんだっけ、
『A大丈夫?』
いや名前知ってるの気持ち悪いか
『良かったらこれ使っていいよ』
俺のキャラじゃねぇし第一ティッシュ持ってねぇ
「俺、あんたの事ストーキングしてんだけど。」
クソがミスった
『で?』とか言って急かしちゃたし。
どこの世界に自分からストーカー名乗るヤツがいんだよ
「えと、頑張ってください?」
「お、おう?」
困惑した表情のAから出た言葉に後ろに待機していた2人が吹き出す。
「やべぇ」
「うわー、ベタ惚れじゃん」
「顔が真っ赤だぞ」
「うるせぇ」
取り敢えずAが居なくなってから愉快そうに揶揄ってきたこいつらは殴る。
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ハニートーストー - ひじきに鉄分ないらしいで、それはそうとこの小説めちゃくちゃおもろかったで (2月3日 21時) (レス) @page5 id: a150db1484 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 面白いです!始終笑ってました笑何処までもついて行きます!!!(?) (2021年6月27日 10時) (レス) id: 9b97fff7dc (このIDを非表示/違反報告)
類(プロフ) - 紅さん» お褒めの言葉本当に嬉しいです!!評価もありがとうございます!亀更新になってしまうかもしれませんが頑張ります! (2021年1月11日 13時) (レス) id: 1a050810d2 (このIDを非表示/違反報告)
紅 - 類様よ.....文才&作品設定が最高すぎてこの作品を拝見させていたいただいた直後に評価MAXにしました← さしす組愛してます。更新、無理せず頑張ってください!応援しております!! (2021年1月11日 10時) (レス) id: b51e010d2f (このIDを非表示/違反報告)
類(プロフ) - あかり510さん» ありがとうございます嬉しいですぅぅぅ!! (2021年1月6日 23時) (レス) id: 1a050810d2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:類 | 作成日時:2020年12月22日 19時