敵だと間違われて誘拐された件について【呪術廻戦】 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:10 hit、合計:113,392 hit

迷探偵じゃなくて名探偵ページ6

*

「お、逃げてないね偉い偉い」

部屋に入るなり相も変わらず縛りつけられて動けない状態の私を見てそういう私の鞄を持った五条。なんだこいつは。

舐めてるの？なめてんなこれは。

「縛りつけられた状態で動けたら私凄くないですか。
調べたいことがあるので今あなたの手にある鞄からスマホとって渡してください」

冷静に考えが悟られないように言えた、はず。

おい、キョトンとした顔をするんじゃねぇ無駄にいい顔で。

あ、ニヤニヤした顔してきた。これちっさい子が地味に嫌な悪戯するときの顔だよ、やめてくんろ。

「返して欲しい？」

「あれ、耳が聞こえないんですか？

そう言った気がしますが…その年でアルツハイマー？」

「地味に腹立つ煽りやめてくんない？誤って殺しそう。」

「やっぱ犯罪者じゃないです…なんでもないです」

なんなんですかこの人の圧は。てか誤って殺しそう、とかばっちりべりまっちに犯罪者じゃん。犯罪者予備軍とかじゃないって。

雑な感じで投げられたスマホをギリギリのところで両腕を使って器用にとる。
人様のスマホ投げんなよ。てか手錠外してもらわなきゃ調べられないじゃんか。馬鹿かよ自分

「手錠も外してもらっていいですか。」

「あ、ごめんごめん…それと僕そっちの趣味ないから誤解しないでおいてね」

「説得力なさすぎて笑う」

かちゃかちゃと手慣れた感じで手錠を外す白髪野郎との真顔の会話。いや、白髪変態はヘラヘラしてんな。

『夏油傑』だっけな。G○ogle 先生を開いて文字変換に出てこない文字を頑張って打つ。

なつ…あぶら…すぐる…

よくよく考えたらおっかしい名前。元々そんな人物なんて存在しなかったみたいなアニメに出てきそうな変哲な名前。

全国の夏油傑いらっしゃったらごめんなさい。貶したつもりはございません。

それはそうと、検索が何もヒットしない。

やっぱり私の予想通り罪をなすり付けようとしているんじゃないのかな、

迷探偵の目は誤魔化せないのだよ…あれ、迷探偵…名…

まぁいっか。