敵だと間違われて誘拐された件について【呪術廻戦】

テレポートでもしてんの？ ページ3

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なんて考えた私が馬鹿でした。




あの後猛ダッシュした私を余裕の表情で捕まえたこいつは、私の服をぎゅっと握り今宙に浮いている。




浮かばさせられているので少し楽しいのが癪に障るが、私の不幸もここまで来ると清々しいかもしれない。





「なんで逃げようとした？」




「だって私あなたのこと知りませんし。」




「僕は五条悟です。はい、これで知り合い。」




「何その強引さ。私は認めない。」




「お前が認めなくても俺が認めればそれは認められてんの」




「横暴な男は嫌われますよ？」




「俺最強だしグッドルッキングガイだから大丈夫。」




「自意識過……すみません。」





何こいつの圧こっわ




こういう時はゲームに置き換えろ。






不審者が現れた。



▶逃げる
▶戦うぞ
▶無視だ




よし、無視だな。





「聞いてんの？」




「……」





睨まれた。これは蛙もビビって止まっちゃうね。




そうそう。佐藤傑さんが退院したらいいものを見せてくれるらしいから早く家に帰りたいんだよね




怪しいって？いやいや。




あの人いっつも袈裟と僧衣来てるんだよ？そんな人が悪い人なわけないじゃない。




多分待たせちゃってるよね、かーえろっ





「ふーん、その意思は変えないつもり？」




「……」




「成程？素直に話聞いておけばよかったのにね、」





男の言い草に違和感を持って振り返った時には男は背後に立っていた。




首にちょっとした痛みが走る。





最後に見たのはもうはや憎たらしく感じてしまうほどの目隠しをしていても分かる美丈夫だった。






そこで私の意識は途切れた。

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