さようなら ページ39
「ありがとう。
嬉しかったよ、私も紫耀くんの事
ずっと好きだったから。
私にとって紫耀くんは太陽みたいな存在だった。
光ひとつ射さない絶望の世界で
孤独と闘い続け苦しんだ私を
救ってくれたから。
私のせいでお姉ちゃんが死んで
紫耀くんがおかしくなって
私が今度は助けなきゃって。
好きな人だから
紫耀くんがどんなに私を見てくれなくても
紫耀くんに新しい特別な人ができるまで
ずっとそばにいるつもりだった。
だけど違ったみたい。
私が執着してたのは
紫耀くんじゃなくて、自分だった。
紫耀くんの為、罪滅ぼしなんて言ってたけど
本当は自分が幸せになるのが怖かっただけ。
私にはそんな資格ないと思ってたから。
悲劇のヒロインを演じて
逃げてた。
だけど自分の幸せを願ってくれる勇太を見て
変わりたいと思った。
私は幸せになりたいよ。
だから紫耀くんには
応援して欲しい。
私も紫耀くんの幸せを願ってるから。」
紫耀くんはただ黙って
私の話を聞いていた。
私の身体に縋り付く彼の腕の力が
少しずつ弱くなって
背中に感じた温もりが次第になくなった。
紫『遅かったんやな。
俺がもっと早くAに気持ち伝えてれば
こんなに苦しめる事なかったな。
俺自分の事しか考えてなかった。
好きって伝えたら
もう仲良くしてくれへんやないかって。
A、なんだかんだお姉ちゃん子やったから。
Aの気持ちなんて考えもせえへんくて
ただ自分のそばにいてくれる
お前の優しさを利用した。
今まで縛り付けて
ほんまにごめん。
Aの事幸せにしてくれる男のとこ
行ったらええよ。
大丈夫やで、怖くなんてないから。
こんなに苦労したんやもん
Aは絶対幸せになれる。』
紫耀くんは
あの日初めて彼とあった日に浮かべた笑顔と
同じ顔で私を見つめていた。
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紫樹(プロフ) - 神宮寺と主人公がどうなっていくのかすごい気になります^ ^ 頑張ってください！応援してます！ (2017年3月5日 14時) (
レス) id: 6e3ce78be8 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 複雑ですねー。ドキドキしました！ (2017年2月23日 16時) (レス) id: cd0a4f2848 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いてます！更新頑張ってください！！ (2017年2月20日 22時) (レス) id: 9eda4f6ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋(ren)
| 作成日時：2017年2月11日 19時
