終わりと契約 ページ32
勇『俺さもう辞めちゃおっかな…。』
普段からは想像出来ないくらい
小さくて力無い声でぼそっと呟いた。
私はやっぱりどうしようもない人間なんだと思う。
どうにかしてあげたい
そう思っても結局私に出来る事なんて
何もないのだから。
勇『Aはさこの先もずっと
紫耀さんが自分だけを見てくれる日が来るまで
じっと耐え続ける?』
勇太らしくない言葉に動揺する。
いつもの勇太なら
紫耀に対する私の行き過ぎた想いも全て
受け入れて見守ってくれてたから。
こんな確信を付くような意地悪な事
一度も言ってこなかった。
思えばこれが普通で今までの勇太が
優し過ぎたのかもしれないけれど。
勇『俺さ疲れちゃった。
報われない恋なんて
諦めた方がいいに決まってるんだよ。』
痛い程、彼の言葉が突き刺さった。
勇太は自分自身に言ったのか
それとも私に向けてなのか分からなかった。
ただ一つ
勇太の言ってる事は間違っていない。
そう思っても何も返せなかった。
勇『もう、辞めない?
紫耀さんの事は俺が忘れさせる。』
彼が何を言いたいのか
この時ばかりはいまいち掴めなかった。
それを察したんだろう
今度ははっきり私の目を見つめて言った。
勇『俺の彼女になってよ。
今一番そばにいて欲しいのは
お前だから。』
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紫樹(プロフ) - 神宮寺と主人公がどうなっていくのかすごい気になります^ ^ 頑張ってください！応援してます！ (2017年3月5日 14時) (
レス) id: 6e3ce78be8 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 複雑ですねー。ドキドキしました！ (2017年2月23日 16時) (レス) id: cd0a4f2848 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いてます！更新頑張ってください！！ (2017年2月20日 22時) (レス) id: 9eda4f6ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋(ren)
| 作成日時：2017年2月11日 19時
