親友 ページ29
優『もう上がっていいよ。
俺やっとくから!』
閉店後、店内を掃除していると
箒を持った岸くんが後ろから話しかけてきた。
「でも…。」
勇『遠慮しなくて良いんだよ。
岸くんがそう言ってるんだから。
さっさと上がって行こうぜ?』
岸くんにはいつも助けてもらってるし
申し訳ないなと思いながら戸惑っていると
いつの間に私服に着替えたのか
もう帰る準備満々の神宮寺くんが
店のドアに寄りかかって
私たちの会話に割り込む。
優『おい!
何でお前が上がってんだよ!
俺はAちゃんに帰っていいって言ったんだぜ。』
勇『だって俺たちこの後約束してるし。
岸くん一人でやってくれそうだったから笑。』
優『は?
お前らいつのまにそんなに仲良くなっちゃってんの?
俺聞いてないんだけど!
まぁ今回だけだからな。
Aちゃん神宮寺の事よろしくね。』
いつもより更に大きな声を出して
驚く岸くん。
無理もないか。
初対面の時かなりお互いよそよそしかったし
岸くん自身は仲良くなりそうなんて
思ってたらしいけど
まさか一緒に出かけるまでの中になるとは
想像もしてなかったんだろう。
神宮寺くんがこの店に来てから
もう二ヶ月。
あれから私たちは定期的に
こうやってバイト終わりに近所のカフェか
神宮寺くんの家に寄って
お互いの話をしあって
出会った頃の事が嘘のように
仲良くなった。
勇『特に変わった事ない?』
運ばれて来たエスプレッソに口付けて
恒例の質問をしてくる勇太。
「うん。
相変わらずかな。」
二人共一応お互いの様子を聞くけど
大体毎回変化はなくて。
勇太もまだ亜梨紗さんと
不倫関係を続けてるらしい。
岸くんも本当は誘ってあげたいんだけど
この話は二人だけの秘密って
約束してるから。
それだけは何があっても守る。
勇太の存在が私の中で大切なものだから。
紫耀との事で耐え切れなくなった時
いつも話を聞いてくれて
励ましてくれる初めて出来た親友みたいな存在。
「あっ紫耀がもう帰るって。
じゃあまたね。」
そっかとだけ返す彼をおいて
一足先にカフェを後にした。
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紫樹(プロフ) - 神宮寺と主人公がどうなっていくのかすごい気になります^ ^ 頑張ってください！応援してます！ (2017年3月5日 14時) (
レス) id: 6e3ce78be8 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 複雑ですねー。ドキドキしました！ (2017年2月23日 16時) (レス) id: cd0a4f2848 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いてます！更新頑張ってください！！ (2017年2月20日 22時) (レス) id: 9eda4f6ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋(ren)
| 作成日時：2017年2月11日 19時
