知られたくない秘密 ページ25
「ごめん。
ちょっと待ってて。」
きっと誤魔化しても納得してくれないはずだから
一言だけ伝えて
とりあえず部屋の中に入る。
紫『朱里!
あの男誰やねん…。』
床に散らばった粉々のガラスの破片。
紫耀の手は赤く染まっていた。
「ただのバイトの仲間だよ。
とりあえず座って?」
夜なのに不自然に開いたカーテン。
きっと神宮寺くんと会話をしてる所を見た彼は
咄嗟に取り乱してしまったのだろう。
何故か分からないけど
私が他の男の子といる光景を見た後は
必ずと言っていい程
発作を起こす。
落ち着いたのかソファに座っていた紫耀は
そのまま眠りについた。
ほっと胸を撫で下ろしたところで
外で待たせたままの神宮寺くんの存在を思い出す。
さすがにもう帰ったかと思いつつも
慌ててドアを開けると
さっきと全く変わらない場所に彼は立っていた。
「ごめんね。
だいぶ待たせたよね。
ちょっとごちゃごちゃしてて
今やっと少し落ち着いたから。」
紫耀が眠っている事を確認し
神宮寺くんを部屋に入れる。
勇『ねぇ、これやばくない?』
ぐちゃぐちゃになった部屋を見渡して
唖然としている神宮寺くん。
しまった。
紫耀を落ち着かせる事と
待たせてた神宮寺くんの事でいっぱいで
部屋が散らかったままだった。
勇『彼氏?』
次に彼の目に付いたソファーで
眠る紫耀を見て私に聞く。
「うん、一応。」
勇『これいつもなの?』
少し気まずそうに聞く彼。
「たまにかな。
でも別に私には何も危害を加えたりしないし
本人が少し怪我をするのは心配だけど
後は私が我慢すれば平気な話だから。」
わざと明るく振る舞う。
その様子を見て神宮寺くんは
はぁ、と溜息をついた。
勇『無理すんなよ。
俺でよかったら話くらい聞くから。』
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紫樹(プロフ) - 神宮寺と主人公がどうなっていくのかすごい気になります^ ^ 頑張ってください！応援してます！ (2017年3月5日 14時) (
レス) id: 6e3ce78be8 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 複雑ですねー。ドキドキしました！ (2017年2月23日 16時) (レス) id: cd0a4f2848 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いてます！更新頑張ってください！！ (2017年2月20日 22時) (レス) id: 9eda4f6ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋(ren)
| 作成日時：2017年2月11日 19時
