日常 -past- ページ13
“また来たんだ。
よく懲りないよね。”
結局あれから変わったことなんて何も無い。
紫耀くんと言う
相談に乗ってくれる存在が出来たことは嬉しいけど
それと同時に
胸をズキズキと刺されるような痛みが
日に日に私を追い詰めて行った。
学校に居ても、家に居ても
考えることは紫耀くんのことばかりで
今だって私の指の先には
画面が照らされた携帯。
友達なんかいない私の携帯に表示される通知は
全部紫耀くんからのもので。
本当は嬉しい筈なのに
ここ数日私は画面と睨めっこするだけで
開くことは無い。
紫耀くんが家に来てから
何度もあの後お姉ちゃんの様子を見計らっては
電話を掛けた。
最初は好きな人と話せるなら
現実は残酷なものだとしても
その時間を大切にしたいと思った。
だけど何度も重ねるうち
声が聞ける幸せよりも
絶対に届かない辛さの錘が重くなって
私は紫耀くんを避けるようになった。
「あっ。」
学校帰り自分の家の外には
大好きな人の横顔。
一番会いたくて、会いたくなかった人。
私の声に反応した彼が振り返るから
二人の視線が絡み合う。
合わせる顔なんてなかった、
それに彼が待っている
姉がいつ出てくるかなんて分からなかったから。
静かに目線を逸らして
玄関に向かう。
紫『俺じゃあかんかった?』
すれ違い様に耳元で聞こえた
微かな声。
どうして彼は
私の心をこうもかき乱すのだろう。
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紫樹(プロフ) - 神宮寺と主人公がどうなっていくのかすごい気になります^ ^ 頑張ってください！応援してます！ (2017年3月5日 14時) (
レス) id: 6e3ce78be8 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 複雑ですねー。ドキドキしました！ (2017年2月23日 16時) (レス) id: cd0a4f2848 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いてます！更新頑張ってください！！ (2017年2月20日 22時) (レス) id: 9eda4f6ff0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：恋(ren)
| 作成日時：2017年2月11日 19時
