姉の恋人-past- ページ11
「妹のAです。
姉がお世話になってます。」
やっとの思いで発した言葉。
胸が苦しくて、上手に笑えない。
それでも必死に偽物の笑みを作って
彼に向ける。
朱『じゃあ私の部屋行こう。』
お姉ちゃんは満足したのか
紫耀くんを連れて
すぐに部屋を出ていった。
一人になって嫌というほど突き付けられる現実。
紫耀くんはなんの迷いもなく
私に初めましてと言った。
ショックだった。
連絡を取っていたとはいえ
会ったのはあの日たった一度だけ。
考えてみれば
思い上がりすぎていただけだ。
彼を特別だと思ってたのは私だけで
紫耀くんにとっては
何でもないこと。
それ以上に
初めて恋した相手が、紫耀くんが
お姉ちゃんの彼氏と言う残酷な現実が
私の傷口を裂いていく
どうして神様はいつも私ばかりに
試練を与えるのだろう。
姉に醜い嫉妬心を抱いていた罰なのか。
それとも私みたいな人間が
彼のような完璧な人に
恋心を抱いた罪の報いなのか。
どちらにしても
私の初恋は、私の生きる希望は
音を立てて崩れた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1565人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫樹(プロフ) - 神宮寺と主人公がどうなっていくのかすごい気になります^ ^ 頑張ってください！応援してます！ (2017年3月5日 14時) (
レス) id: 6e3ce78be8 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - りこさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
恋(ren)(プロフ) - まいさん» ありがとうございます！ (2017年2月25日 14時) (レス) id: 4779cb5bc5 (このIDを非表示/違反報告)
りこ - 複雑ですねー。ドキドキしました！ (2017年2月23日 16時) (レス) id: cd0a4f2848 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 毎回楽しみに読ませて頂いてます！更新頑張ってください！！ (2017年2月20日 22時) (レス) id: 9eda4f6ff0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：恋(ren)
| 作成日時：2017年2月11日 19時
