佐久早ツインズ【HQ】 (ページ4)

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「A〜、監督が呼んでる」

『了解です！』

主将の諏訪さんに伝えられた“監督が呼んでる“。

またいつものやつかな、とか考えながら監督の所に行く。

「きたきた！A〜！！」

『監督こんにちは！』

「セッターにならないか？」

『何度も言ってますが、なりませんよ？』

「なんでだよ〜絶対向いてると思うんだがな〜
　やっぱり弟と戦いたいのかい？」

『そうですね。ブロックで止めるっていうのが俺の目標です。あと、セッターじゃなくても諏訪さんの代わりよくトスしてますし。』

「まぁ、Aはオールラウンダーだしな〜。まぁ、考えてて！」

『はい、ありがとうございます！』

と監督と話して練習へ戻る。

「いつものやつ？」

『そうそう』

「Aは左利きだから、絶対必要だと思う！セッターになったら攻撃面で困る！！！」

トスも凄いけど！と褒めてくれる光来。

ブロックのテクニックも凄いしね〜と幸郎。

「Aってサーブだけイマイチだよな〜」

『芽生、俺泣いちゃう。』

「あーあ、芽生がA泣かせた〜〜」

でも芽生の言う通り俺はサーブが苦手である。

苦手と言うかあまり強くない。俺はアンダーサーブをするけれど、強いサーブとは言えないから。

うちの学校で強いサーブと言えば、光来のジャンプサーブ、幸郎と諏訪さんのジャンフロ。

この3人に比べるとすごく劣って見える。

『光来〜』

「なんだー？？」

『ジャンプサーブ教えて欲しい！』

「お！いいぞ！！！」

今日からサーブの特訓！！