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｢さ、そろそろ帰ろか？｣
1時間くらい夜景を見ながら話をしていた気がする。
『…うん、』
これが最初で最後のデートだと思うと、帰りたくないと思ってしまうのは普通の感情だろうか。
｢また来よな、｣
叶わない約束にさえも心が高鳴る。
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｢紫耀のドラマも始まるし、俺らもそろそろ本格的に動き出すって感じやわ｣
帰りの車の中で、珍しく廉が仕事の話をし始めた。
メンバーの話はいつも聞かせてくれていたけど。
『廉がどれだけ忙しくても、いつも楽しそうにお仕事してるの見てて、ちょっと羨ましかった』
｢ほんま？｣
『うん、わたしは毎日変わらない平凡な日々を生きてるから。 廉がいなきゃつまらない人生だったかも、』
廉たちのファンの子もきっとそうだ。
彼らの姿を見て、学校や仕事が頑張れるって人だってたくさんいるに決まっている。
『廉のお仕事は素敵だね。』
｢うん、Aにそう言ってもらえて嬉しいわ、｣
『たくさんの人を笑顔に出来る廉はほんとにカッコイイ。』
これは前からずっと思っていた。
廉が笑えば、何万人もの人が幸せになれるのだ。
｢あんま褒めんといて、照れるわ｣
『廉はかっこいい！』
褒めんといてなんて言われたら褒めたくなってしまう。
ベタ惚れでベタ褒めだ。
運転中にすっと伸びてきた廉の左手は、わたしの右手を包んだ。
『片手ハンドルだめだよ、』
左手は利き手なんだから尚更だめだ。
｢ん、じゃあ家帰ったらな、｣
当たり前のように同じ家に帰れることがどれだけ幸せかなんて、そんなのちゃんと分かってるよ。
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なな - 本当に切なくて、でも、どこか幸せで温かくて、涙がとまりませんでした。だいすきです！ (2018年10月2日 4時) (
レス) id: d317cbb504 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - お互いに好きなのに別れるとゆう選択、切ないですよね…二人にとって幸せな瞬間があったってゆう事実がその後の人生にいい影響を与えていたらいいなと願ってます!! (2018年10月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
Yuka(プロフ) - 涙止まらないくらい切ない。。でも、好きな作品でした！出会えて幸せでした！また続編も楽しみにしています！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: e3f933bc47 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - まりさん» コメントありがとうございます！今書き上げている作品が終わり次第続編を始められたらなと思っていますので楽しみにしていていただけると嬉しいです！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 卍さん» ありがとうございます！またこちらでお会いできたら嬉しいです！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2018年7月16日 20時
