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『そんなに嫌がらなくてもいいじゃんか、』
｢別に嫌がってへんやん｣
『もういいもん、寝る』
不安でいっぱいになって
半泣きのまま言い捨ててリビングを出ようとすれば
｢待って、A｣
すぐにわたしの右腕は廉に掴まれていた。
｢別にAと一緒に寝るんが嫌とかじゃないねん、｣
『……ッ、それなら、どうしてッ』
｢Aが同じベッドにおったら、俺大人しく寝てられる自信ないから、｣
『そんなの、付き合ってるんだし……っ、わたしは全然大丈夫なのに、』
覚悟だって出来てるし、もうすぐ20歳にだってなるんだもん。
｢ううん、あかん。 ｣
どうして？
正式な彼女じゃないから？
｢１回Aの温かさ知ってしまったら、離れられなくなるやん、｣
廉の言っていることは、なんとなくわかる。
わたしだって廉に抱きしめられる度に廉の温もりを感じて、今 時が止まってしまえば、なんて思うから。
『それでも、1人はさみしい……』
家に帰ればいつだって1人なのに。
廉がいると、1人で寝るのも寂しいなんてね。
｢ほんまAは俺を困らせる達人やなあ、
さすがに俺も泣いてる彼女に手出そうとは思わんし今日だけなら一緒に寝てやってもええよ、｣
優しく微笑んで、
わたしの手を引いて彼は寝室へ向かった。
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なな - 本当に切なくて、でも、どこか幸せで温かくて、涙がとまりませんでした。だいすきです！ (2018年10月2日 4時) (
レス) id: d317cbb504 (このIDを非表示/違反報告)
ひかる - お互いに好きなのに別れるとゆう選択、切ないですよね…二人にとって幸せな瞬間があったってゆう事実がその後の人生にいい影響を与えていたらいいなと願ってます!! (2018年10月1日 9時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
Yuka(プロフ) - 涙止まらないくらい切ない。。でも、好きな作品でした！出会えて幸せでした！また続編も楽しみにしています！ (2018年9月16日 21時) (レス) id: e3f933bc47 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - まりさん» コメントありがとうございます！今書き上げている作品が終わり次第続編を始められたらなと思っていますので楽しみにしていていただけると嬉しいです！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - 卍さん» ありがとうございます！またこちらでお会いできたら嬉しいです！ (2018年8月8日 23時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るる
| 作成日時：2018年7月16日 20時
