恋 と か 愛 と か / １（ ＳＺ ）

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貴「終わっ…たー…！」

翔「おつかれ(笑)」

貴「翔くんお寿司行こう！」

翔「…まじで言ってる？」




風磨と首をブンブン。

えー、とか言いつつ車の鍵もう持ってる翔くんらぶです。




貴「いっぱい食べるぞ〜」

翔「お前らまじで手加減しろよ？(笑)」

風「Aのいっぱい俺とそんな変わんねえからな(笑)」

翔「まじで言ってる？」

貴「食べる量は多い方かな…」

翔「いや〜…勘弁してくれ…」

二「翔さん、俺も行く」

貴「やだ二宮先生来ないで」

風「そんな食い気味で断るなよ(笑)」

貴「やだやだやだやだ」

二「ちぇ、面白そうだったのに」

貴「面白いことなんか何もないです！」

二「…どうだか」




二宮先生の視線を辿ると、…ん？風磨？

なんで風磨見てるんだろう。




二「じゃあ仕方ないので帰ってあげますかね」

貴「ばいばい！さよなら！」

翔「食い気味(笑)」




正門まで車回すから待ってて、って翔くんが行ったから、風磨と靴箱まで歩く、けど。

風磨がなんか余所余所しい。

…え、なに。




貴「…風磨？」

風「…ん？」

貴「どした？」

風「ん〜…大丈夫？」

貴「…なにが？」

風「や、あの…翔くん、」

貴「翔くん？」




…どうしよう、久しぶりに風磨の考えてることが全く分からない。

翔くんがなに？




風「や、あの、妹…ってショックだったんじゃねえかな〜とか、」

貴「え、なんで」

風「はあ？」

貴「こっちが はあ？だわ」

風「…好きじゃねえの？」

貴「なにが？」

風「翔くん、」

貴「私が？」

風「は？俺ずっとAは翔くんのこと好きだと、」

貴「違うよ！？」

風「はあ？俺の心配返せまじで」

貴「知らないよそんなの！」

風「え？俺まじでずっとそうだと思ってたんだけど」

貴「いつからよ…」

風「５歳？とか」

貴「はああ？」




嘘でしょこいつ…

１２年くらい勘違いしてたの？ほんとに言ってる？




風「Aしょーくんすき〜って言ってたじゃん」

貴「そりゃ好きでしょ、お兄ちゃんみたいなもんだもん」

風「はあ？お前さ〜…」




ふーますき〜も何回も言ってるはずなのになあ。

翔くんのことだけそう云う風に捉えてたのね…

はあ、ってほんとに脱力してる風磨を見て笑うしかない。

風磨がずっと傍にいるせいで、好きな人なんかできたことないっつの。

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