恋 と か 愛 と か / １（ ＳＺ ）

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お昼休み。

相変わらず健人くんは囲まれてて、風磨とご飯どうする？って。




貴「健人くんも誘ってみる？」

風「Aにあそこに突っ込む勇気があるなら」

貴「…無理、でもあのままじゃ健人くんお昼食べれないよ、」

風「…なかじまあ」

健「…風磨？どした？」

風「メシ、どこで食う？」

健「…一緒に食べていいの？」

風「中島がいいなら」

健「…っ食べる！」




ぱあ！って笑顔になった健人くん。

…かっわいい、

そんなことより、風磨が健人くんに声かけたことに驚き。




風「なにニヤニヤしてんだよお前は」

貴「え？」

風「そんな顔だるんだるんの女と歩きたくねえんだけど」

貴「や、風磨やっぱり健人くんのこと気に入ってるでしょ？(笑)」

風「…どーだか」




ごめんね、ごはん食べてくる！って女の子たちに謝ってた健人くんが、お弁当袋を持って嬉しそうにこっちに来た。

…いやあ、ほんとに可愛い。




健「ごめんね？お邪魔しちゃって」

風「いいよ別に、どこ行く？」

貴「端っこの空き教室あいてるかなー、」

風「ん、行ってみっか」

健「風磨の弁当は？」

風「そこ」




風磨が私のお弁当袋を指さしたのを見て、健人くんがキョトン。




健「…Aが作ってるの？」

貴「月水金だけね、火木の担当は風磨」

健「ほんっとに仲良しだね(笑)」

貴「そうなのかな、」

風「こいつ料理だけはできるからさ、」

貴「だけって何よ」

風「え？他にできることがあるとでも？言いたいの？」

貴「ほんとうざい…」




…なんか忘れてる気がする。

んんんんん、




貴「いちごオレ！」

風「うっるさ、なに？」

貴「奢りって言ったじゃん」

風「あーあーあー、なんで余計なことは覚えてるかな」

貴「うるさい、奢れ」

風「俺なーんにも悪いことしてねえのに」




とか言いつつ、自販機の方に歩いてってくれるから風磨の優しさってほんと分かりにくい。




健「…２人ともありがとね」

貴「え？」

風「なにが？(笑)」

健「優しくされるの久しぶりだから、嬉しい」




健人くんがどこか儚いのは、顔が綺麗すぎるのもあるんだろうけど

なんだか、いつかふっと消えそうなくらい、脆くて儚そうに見えるのは、どうしてなんだろう。

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