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ただ毎日同じ日々を過ごしていれば自然と金曜日はやってくるもので。
『お待たせ!』
「今日ははえーじゃん」
風磨と2回目の待ち合わせ。
『まあね〜!さ!どこの居酒屋?』
「ん?おれんち」
『はあああああ?なんで風磨んちで飲むことになってるの?』
「だって酔いつぶれるの目に見えてるし。連れて帰る方が面倒なんだよ。」
ごもっとも。
風磨の言うことは何一つ間違ってはいない。
それにしても、初めての風磨の家。
わたしを呼べるということは一人暮らしなんだろうか。
そんなことすら知らないなんて恥ずかしい。
『風磨んち、学校からもバイト先からも結構遠いんだね?』
「あぁ、学校から近いとこでバイト探したらこうなった」
風磨に連れられ降りた駅は、昨日もわたしが降り立った駅。
つまり、少し奥の路地に入れば夜の街が広がる地域。
『風磨随分治安の悪い所に住んでるね』
「そうでもねーよ?この辺土地安いから学生多いし」
『そうなんだ。』
「ま、Aが住むのはオススメしないけど」
またそうやって、さらっと。
すぐ思わせぶりな態度とるんだから。
「あれ?Aちゃん?」
突然誰かに呼ばれ、声のする方を向けば。
『ショウくん!なんで…?』
「出勤前〜!今日は少しゆっくりなんだ。」
『そっか。』
「あれ?さっきの人って……」
『あ、どっか行っちゃった!もう会わないと思うけど!一応またね!(笑)』
何かショウくんは言いたげにしていたけど、
風磨に変な勘違いされたくないし。
別に振られてるから勘違いもなにもないけど。
「さっきの……フウさん……?」
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ひかる - 久しぶりに風磨メインの話を読んで、セクゾなら風磨推しな私はキュンキュンしました笑 展開は切なくもどかしい感じだったのに最後は意外とあっさりくっついちゃったから、その後の二人を見たいなぁなんて笑 (2018年10月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 075c6f1d28 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - Fukaさん» ファンだなんてそんな風に言って頂けて嬉しいです( ; ; )!機会があれば続編もかきたいと思っていますのでその時はよろしくお願いします。 (2018年8月1日 21時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
Fuka - このお話大好きです!!続編見たいです!私は、るるさんのファンです! (2018年8月1日 19時) (レス) id: 1cbdf53904 (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ゆんさん» ゆんさま*コメントありがとうございます!そんな風に言って頂けて、ほんとにとっても嬉しい限りです!応援のお言葉をバネにして新作も書き上げていきますので是非ご覧下さい。 (2018年7月17日 7時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
るる(プロフ) - ゆうかさん» ゆうかさま*コメントありがとうございます!続編のお声を頂いたのは初めてでとても嬉しい気持ちです!いつか続編を書く時がありましたら、その時はまた読んでいただけると嬉しいです! (2018年7月17日 7時) (レス) id: 76e7965f2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るる | 作成日時:2018年6月25日 22時