師匠、曲できました。【YG】 (ページ10)

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JK「あ」

『あ』

JK「ユンギヒョンのお弟子さん」

音楽スタジオで、
飴玉を両手に抱えて脱走を図るウサギ、
じゃなくてジョングクさんに会った。

『そんなに飴玉持ってどうするんですか？』

JK「どうするって食べるに決まってるじゃないですか。
たくさんあるからってあげないですよ。
全部俺のだもん」

『(別に欲しいとは言ってない)』

JK「てかユンギヒョンなら秒で帰りましたよ」

NJ「おー、カタオカサァン！」

奥から、タオルを首にかけた
ナムジュンさんがやって来た。

NJ「犯人はジョングクか。
スタッフが慌ててたぞ、
山盛りに置いてたグッズの飴玉がないって」

JK「タダだからあるだけ
全部取ってやりましたよ」

ウサギ改めジョングクさんは
トタトタと走り去って行った。

ジョングクさんの後ろ姿を
ナムジュンさんと見つめた。

NJ「デビュー間近って噂ですね。カタオカさん」

『どうでしょう』

NJ「？？？」

『私、協調性皆無だし可愛い曲できないから」

NJ「ソロは？ソロでデビュー。
有りそうな話じゃない？」

『そ』

毎日のようにグループでのレッスンで
課題曲はヨジャグループのキラキラした曲ばかり。
どうやってグループで売れていくかという教育ばかりで、
ソロでデビューなんて考えもしなかった。

NJ「直談判すれば？
俺は結構、そうやって無理難題を乗り越えたよ」

ナムジュンさんの
去っていく大きな背中を見つめながら、
私の頭の中には
ずっと「ソロ」って言葉があった。

たしかに、
ソロだったら、
自分の音で
自分の歌詞で
自分のやり方で
音楽ができる。

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