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HS「ってことで。」
スーツケースを持って、
ラフな格好をしたホソクさんは、
このギラギラしたホストクラブの
内装ととても似合ってなくて。
爽やかな青年感を醸し出したホソクさん。
それが
本来のホソクさんなのかもしれないと思った。
TH「嫌だ。そんなの嫌」
JM「ナムジュンヒョンは全部知ってたんですか」
NJ「まぁ。聞いたのは最近だけど」
HS「母親の医療費が、貯まったからさ。
ある程度生活できるほどの貯金もしてるし、
ホストはもう、辞めどきかなって」
YG「……まぁ、良かったじゃん?
急すぎるけど。
……やりたいことはあるの?
次の仕事とか」
JN「ぃやーっ!ホソガ、
ユンギのこの顔見てよ、泣きそうだよ笑
可哀想に笑」
JM「ジンヒョンは相変わらず淡白ですね」
HS「実は早速明日から面接で。
アパレルなんですけど」
『アパレル!ピッタリですね!
なんか雰囲気ある!』
JK「辞めてもお店には顔出して下さいね?」
HS「勿論だよ!あと、」
って何故か私の方に向かって歩いてきて
ジリジリと距離を縮めた。
HS「もう、俺ホストじゃないんで。
Aちゃんの彼氏になりました」
って、私の手を握った。
JK「はあ?」
JM「え?なんて?」
JN「まぁそうだろうね」
TH「嫌だ。なんで?ダメだよ」
YG「おー………ん?」
NJ「えっえっ、いつから?」
HS「なので、次お店に来るときは、
Aちゃんの彼氏として
お邪魔しに来ます!」
って、爽やかに笑うホソクさんは、
どこか肩の荷が降りたような雰囲気がある。
JK「ほんとうにお邪魔ですよ(真顔)」
TH「Aちゃん、俺と二股しよう?」
YG「よく堂々とそんなこと言えるな」
『何はともあれ、
私はまだここのシェフとして
働くので、
どうぞこれからもよろしくお願いします!』
って言うと、
なんだかんだで
みんなは優しく微笑んでくれた。
あと15分で、お店が開店する。
ホソクさんは店を出た。
その後ろ姿を私たちは最後まで見つめて、
開店準備を始めた。
私はエプロンをつけながら、
好きな人が私だけのものになってくれることの
喜びを噛み締めてた。
次、ホソクさんに会った時は
何を話そうか、
何をしようか、
そんなことを考えながら。
.
end
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作者名:やきにくさん | 作成日時:2022年8月19日 21時