ホストさんとシェフさん【BTS】 (ページ12)

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出勤前には
勉強してるナムジュンさんのために
ご飯を作ったり、コーヒーを淹れる。

出勤したら、注文が少ない時間に
ジョングクさんの空腹を満たすご飯を作る。

仕事中の休憩時間には
ソクジンさんとジミンさんとホソクさんと
話す。

仕事が終わったら、
たまーーーーに
私の創作カクテルを
ユンギさんと
飲んで世間話をする。

家が近いというだけの理由で、
帰りはテヒョンさんと帰る。

これがルーティン化していった。

私の毎日のほとんどの時間が、
みんなと過ごす時間になった。

TH「次、髪色、何色がいいと思う？」

って、背の低い私に対して
頭を突き出してくるテヒョンさん。

『それ、何色なんですか？』

TH「青って色が抜けやすいんだね。
なんか緑みたいだよね。金みたいだし」

テヒョンさんと帰り道を歩くのが
日常になった。

と言っても
テヒョンさんが
アフターがあるときは
一緒に帰らないけど。

TH「夏が秋に変わる匂いがするね」

って、早朝の空を見上げた。

わたしには何の匂いかわからなかったし、
何が言いたいのかわからなかった。

横を歩くテヒョンさんが
立ち止まって、
目を瞑って深呼吸してる横顔はすごく

『きれい、』

TH「んー？」

『きれいですね、横顔。』

TH「えっ」

って言ったら、
みるみる顔が赤くなるテヒョンさん。

正直、こんな言葉で照れるのが意外だった。

だって、何度だってお客さんから
かっこいい、かわいい、きれい、を
言われ慣れているはずだから。

TH「いっつもそんなこと言わないじゃん！
そーゆーキャラじゃないくせに
急に素直になんないでよ、
調子狂うってば」

って、なんでかキレられて
前をズンズン歩いていってしまう。

早朝の晴天と、
テヒョンさんの鮮やかな髪色は

やっぱりとても、綺麗だ。

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